わたくし達が暮らしている香坂地区・・閼伽流山(あかるさん)の山尾根を背に開拓されてきた村なのだが・・山の入り口にある西地と・・香坂ダムの上にある東地の二つに分かれているのが特徴だ・・わたくし達が暮らす東地・・その入り口には諏訪神社があり村のシンボル的存在だ・・東地の最奥の高台にある当宿からは1.5キロ位あるだろうか・・先日・・その諏訪神社のご近所に住んでいるという方からお電話を頂いた・・
Yさん「あのぅ・・お宮の側に住んでるものですが・・実は・・お宅の猫ちゃんがウチにあそびにきてましてぇ~・・」
えっ?・・支配人・・あんなところまで遠征してるのか・・と・・思うほどの高低差と距離に不安を感じて頂いたのか・・Yさんがご親切に首輪を見て電話をしてきてくれた・・
Yさん「あのぅ・・ウチの猫達と遊んでいるんですが・・お迎えに来られるようなら保護しときますけど・・」
ありがたい話である・・わざわざ心配してこのようなお電話まで頂いたのだが・・自分で出向いた距離・・帰れないわけがない・・丁重にお礼を言いそのままでお願いした・・2時間後・・何もなかったかのようにご帰還の支配人・・
使用人「・・ちょっとぉ支配人っ!・・あんなところまで散策してるんですかぁ~?・・」
支配人「・・くるるぅぅ・・にゃんの事にゃ?・・」
猫の行動半径がどのくらいなのかは知らないが・・あそこまで降りているとは想像もしていなかった・・たしかにウチの周りで見かける猫ちゃんは2~3匹がいいところ・・決まったメンツだけだ・・村の上から下までを行動範囲にしている猫ちゃんはさすがに少ないだろう・・そう思うと私などより顔も広く村の事を理解しているのかもしれない・・その数日後のことだ・・玄関から「ごめんくださ~い」の声・・電話をくれたYさんのお父様だった・・
お父様「これがウチの庭に落ちてたよ~」
そういってわざわざ届けてくれたのが・・支配人の首輪だった・・詳しくお話をお伺いすると・・Yさんの家で飼われている猫ちゃん達は3匹いるようなのだが・・ウチ一匹との折り合いが悪く取っ組み合いの喧嘩をしているようなのである・・おどろきである・・
女将「・・はぁ?・・あいつが取っ組み合いの喧嘩ぁ?ww・・ただいじめられてるだけの間違いじゃないのかいっww」
その取っ組み合いの最中にでも外れたのであろう・・女将いわく猫界でも最弱クラスのお墨付きの支配人ヨイチが喧嘩・・しかも毎日のように通ってきているとの事・・喧嘩するほど相性が合わない子がいても通うというのは余程残り二匹との相性がいいのか・・落ち着くのか・・遊んでいるところを見てみたいという欲求に駆られる・・と同時に他にも入りびたっている御家があるのではないかと不安になる・・Yさんの家で何か悪さをしているわけではないようなのでご厚意に甘えさせて頂くが・・ハッキリ言って村では私より顔が広いと思うと頭が下がる・・
女将「・・ふんっ・・わかんないよぉ~ww・・アイツの中ではこっちが出先なのかもよww」
使用人「・・ドキッ・・それは言わんといて・・」