使用人「・・ちょっとぉ・・女将ぃ・・そろそろ支度しといてくださいね・・」
女将「・・アタイがぁ？・・何の支度をするってんだい？・・化粧でもするんかいｗｗ」
支配人「・・にゃははははは・・あ～言えば・・こ～ゆ～にゃｗｗ・・見たいけどｗｗ」
使用人「・・まったくですよぉ～・・オッケーのひと言でいいんですよぉ・・」
大型連休も終わり・・春の花達も散り終わり・・新緑の美しいこの時期・・年一恒例の狂犬病ワクチン注射があるのだ・・各自治体の公民館などに市の職員さんと獣医師の方たちが廻ってきてくれる・・6日位に分けて佐久の各自治体を巡回してくれるわけだが・・今日を逃したら行ける日がない・・運よく近場の安原公民館が初っ端にある・・ワクチン一発３６００円・・動物病院で打ったら恐らくこの値段では済まないだろう・・
使用人「・・それじゃぁ支配人・・留守頼んますんねぇ・・」
意外な時間に遊びに行ける気満々で・・軽トラの荷台に飛び乗る女将・・実はお注射です・・なんてわかろうもんなら全力で抵抗しかねない・・シレッと車を走らせる・・ここで問題なのが・・便意を催すという事である・・人間でよく聞くのが本屋さんに行くと便意を催すという話・・インクのにおいがそうさせるみたいなのだが・・女将の場合・・車に乗り込むと発動する・・ちなみに私はというと・・幼いころのかくれんぼや・・十代の夜遊びなどしてる時にお巡りさんから逃げたりしてスリル満点で隠れているときなど・・必ず漏らしそうになっていた・・
女将「・・ちょっとぉ・・ヨシダぁ～ストップストップぅぅ～・・」
使用人「・・はいはい・・香坂ダムでしていきましょう・・」
女将「・・はぁ～～～～・・スッキリした・・」
使用人「・・＾＾待ったなしですねぇ・・」
車に乗せてから５分位が限界らしい・・便秘の時にも効果があるのか・・試してみたいもんである・・再びノリノリで荷台に飛び乗り・・いざ安原公民館へ・・といっても山を下りれば着いたようなもんである・・待ち時間もなく・・犬同士のこれといった緊張もなく・・あっという間に終わるワクチン注射・・動物病院の待ち時間を考えれば・・ホントにありがたい事である・・
女将「・・まさか・・今回のアタ散歩って・・これかい？・・」
使用人「・・まさかぁ！・・ちょっとこないだ街まで歩いた時に覗いた神社がいいなぁ～・・ってなわけで今回はココっ！」

女将「・・英多神社でぇ～～～～す❤・・ココは安原を出て香坂に向かう山の入り口にある神社なの・・」
使用人「・・歩かないと解からない景色ってありますよねぇ～・・あっ・・こんな所にこんな廃墟が・・とか・・あっ・・こんな所に外で犬を飼っている家が・・など・・車のスピードではただのちっぽけな神社だとばかり思ってましたが・・ごめんなさい・・なめてました・・けっこうな広さです・・無人の社務所ではありますが・・雰囲気あります・・」
たしかに以前紹介させて頂いた・・新海三社神社の規模ではないが・・町の神社にしたらかなり立派である・・それもそのはず・・ここからは英多神社の情報からの得意の横流しだが・・江戸中期・・佐久郡内随一の大社・・新海三社神社の神事には佐久内の各神社の神官達には・・「お～い！・・忙しいから手伝いに来いやぁ！」と・・奉仕の命が出ていたのだが・・何とこれを断固拒否・・新海三社がこれを寺社奉行にチクるという騒ぎもあったらしい・・

女将「・・自分たちの誇りだけは・・決して失わない・・いつの世もそんな生き方を貫きたいものね・・」
使用人「・・ごもっともでございます・・口で言うは易しですが・・ここは無人の社が勿体ない位の尊厳を感じました・・気になる方はウチに来る途中に絶対に通る道なので御参拝くださいませ＾＾」
女将「・・腹減った・・帰るよぉ～～っ！」
使用人「・・御意❤・・」