使用人「・・おはようございます～・・あっ・・ごめんなさい・・まだ寝ててくださいね女将・・真っ暗なんで・・う～っさぶっ・・」
女将「・・・・・・・」
星空が瞬く午前３時・・しのび降りてきた私に一瞥をくれると深く息をつき元鞘に戻る女将・・年度マタギ恒例・・仕出し弁当の書き入れ時の始まりである・・おもに幼稚園や学校関係者様からのご注文で・・卒業式や入学式・・歓送迎会とご利用目的が明確なため注文が重なる日が多い・・予約注文なので数を多く作る分には早く動けばよいのですが問題は配達時間・・お客様全員がお昼希望の場合焦ります・・ない頭をフル回転させ・・よりスマートに配達できるよう模索します・・そんな春の恒例行事になりつつある仕出し弁当の嬉しい悲鳴ではありますが・・なんと今日はランチとのコラボである・・これは初めての試み・・段取り勝負である・・
使用人「・・よし・・これで一旦・・散歩に行きますかぁ～・・・」
女将「・・やけに早いわねぇ～・・お昼もお客様見えるんでしょう？・・」
使用人「・・ええ・・午前がパンパンなだけで・・でも夜はございませんので＾＾」
支配人「・・くるるぅぅ・・しかも・・ゲスカリにゃ・・ワンコ連れのお客様にゃん？・・」
使用人「・・そうなんですよ＾＾・・今日はなんとこの家をご紹介頂いた不動産屋さんの担当の方なんです・・わたくしみたいな格安の古民家物件を探す者には風当たりの強い不動産屋さんが非常に多かったんです・・でもこの担当者様は何一つ嫌な顔せずわたくしと佐久市を結び付けてくれました・・さらにありがたいことにお母様の誕生日なのでランチをお祝いで御馳走したいというではございませんかっ・・グスッ😢・・」
女将「・・じゃぁ素敵な親孝行に貢献できるわけね・・ヨシダの大好物じゃないｗｗ」
支配人「・・くるるぅぅ・・もうにゃいてるにゃｗｗ」
使用人「・・はぁ～すいません・・涙で文字がみえません・・ではいきましょう＾＾今回のゲスカリはぁ～この子っ！」

女将「あらっ可愛い❤・・ポメチワミックスの美少女・・サランちゃんでぇ～す❤」
支配人「・・くるるぅぅ・・おいヨシダっ・・めっちゃ警戒されてんじゃにゃいかよｗｗ・・目が疑ってるよｗｗ」

使用人「・・おっ・・おかしいなぁ・・ワンコにはたいがい好かれるんだけどなぁ～・・明らかに引かれてますねわたし・・」
女将「・・どうせまた・・餌で釣ろうとして・・馬鹿の一つ覚えのジャーキーでもあげようとしたんだろぅ・・わかってないねぇ～女心がぁ～・・サランちゃんはそういうワンコじゃないのよ・・」
使用人「・・ドキッ！・・しっ・・仕方ないですよ～・・鹿ジャーキーなだけに・・ね・・えっ？・・」
支配人「・・だっ・・ダジャレの説明にゃ・・」
女将「・・勘弁しとくれよぉ～・・身の毛がよだつじゃないのさぁ～・・」
使用人「・・もう・・言わんといて・・」