ピピピピ・・ピピピピ・・ピピ・・
使用人「・・う~ん・・もう時間か・・ひぇ~っ・・寒いっ・・う~っ・・」
ピシッと凍てつく空気・・寝息で掛け布団の表側が結露している・・脇の下にまるまる支配人・・なぜか私の二の腕のあたりの服をギラギラした目でかみかみしている・・さかり真っ盛りである・・
使用人「・・へっ?・・何してんすか?支配人?・・ちょっとぉ・・起きますよ・・ちょっ・・はな・・せ・・」
支配人「くるるぅ・・くるるぅぅ・・くるるるるぅぅぅ・・」
見たことのない支配人のしぐさに度肝を抜かれる・・布団から出ようとする私をそうはさせまいとしがみついてくる支配人・・引きはがしながら立ち上がり歩き出そうとする私の足にまでしがみつき絡みつくさまは・・まるで駄々をこねる幼児のそれ・・スーパー甘えん坊モード突入である・・
使用人「しつこいですねぇ~ww」
着替える私をことごとく邪魔してくるギラギラした目つきの駄々っ子・・
支配人「・・くるるぅぅ・・ふざけんにゃ・・くるるぅぅ・・まだ起きんにゃ・・くるるぅぅ・・」
使用人「寝ててくださいよぉ~・・まだ早いですからぁ~・・ちょ・・は・・な・・せ」
まとわりつく支配人を引きはがしながら階下へと向かい女将にご挨拶・・顔を洗い散歩へ出るとそこには・・
女将「・・珍しい・・ヨシダっ・・樹氷ができてるよ~」
使用人「ホントですね^^綺麗ですね~・・」
女将「・・枝の先から・・」
女将「・・松の葉一本一本まで綺麗にコーティングされているわ・・」
使用人「す・・すごい・・細かいっ!」
女将「・・ヒノキなんてこんなよ・・」
女将「・・これに雪化粧すると・・・」
支配人「・・くるるぅぅ・・ビュービュービュー・・くるるぅぅ・・幻想的にゃ❤」
使用人「・・ホント美しい・・水汲みに行くスーパー林道からの景色は格別でした・・が・・しかし・・木にかかる重量負担は相当なもの・・弱る木は倒れ・・耐えられない枝は折れる・・そのせいで道に散乱する木々の破片や本体・・竹などは大きくしなり道をふさぎます」
女将「でも樹氷は初めて見たわよねぇ?・・去年はなかったわよ・・ねぇ?・・」
使用人「・・さっきスーパー林道で偶然に村の常連さんご夫婦にお会いしたんですが・・この村で80年生きてきて初めて見た・・とおっしゃってましたから^^この地方でも珍しいんじゃないでしょうか・・」
支配人「・・くるるぅぅ・・ついてるにゃついてるにゃついてるにゃっ!・・くるるぅぅ・・」
女将「・・のってるねぇ~のってるねぇ~ww」
支配人「・・くるるぅぅ・・ミポリンにゃミポリンにゃミポリンにゃ❤・・くるるぅぅ・・」
使用人「・・だれか止めたげて・・」