枯れてしまったのだろうか・・と・・思っていた安納芋ちゃん達だったが・・とうとう出てきた・・１人だけではあるが新芽の生存者を確認する・・そう・・まさに新しい苗を注文した直後・・冷たい雨がシトシト降り続く朝だった・・
使用人「・・・・やはりこうなりましたか・・」
女将「・・ぷっ・・ねぇ・・笑ってもいいｗｗ・・大声で笑っても・・クククｗ・・いい？・・」
支配人「・・ぎゃははははは・・たしかに出てるにゃｗｗｗ・・日頃のおこにゃいにゃぁ・・ヨシダぁｗｗｗ・・」
女将「・・はぁぁぁ腹痛いっｗｗｗ・・タイミングよすぎだろｗｗｗ・・ククク・・相変わらず見極められない男だねぇｗｗｗ・・」
使用人「・・・・でっ・・でもホラぁ・・たった1人の生存者かもしれないじゃないですかぁ・・」
支配人「・・もうどっちでもいいにゃｗｗｗ・・」
こうなると・・余計に事は難しくなる・・全員同じタイミングで植えた安納芋ちゃん達・・個体差はあるだろうが・・これからどんどん出てくるのか？・・はたまた・・奇跡の生存者１名様なのか・・サツマイモ系は地面が見えなくなるくらい葉が生い茂るツル系の野菜・・その為・・ジャガイモなどに比べるとスペースを多く使用する・・新たにサツマイモニュータウンを作るスペースはないのだ・・
使用人「・・ここまでくると・・流石にセコイですねｗｗｗ・・」
女将「・・知らなぁ～い・・もう飽きたわ・・それより・・ゴクッ・・」
支配人「・・それより・・その・・甘いやつ・・くれにゃ・・」
使用人「・・相変わらず目が無いですねぇｗｗｗ・・はぁ～・・もうイチゴちゃんも終わりですねぇ・・秋までお預けですねぇ・・」
季節の果物を使うアイスクリーム・・やはり一番人気のイチゴちゃん・・幅広い年齢層から支持されるオールラウンダーでもある・・今期も最後かとばかりに大量に仕込む・・
使用人「・・いやぁ～・・ケーキ屋さんもイチゴの仕入れには頭を悩ませるんじゃないかなぁ・・イチゴのショートケーキは一年中ある感じしません？・・」
女将「・・知らなぁ～い・・アタイ・・イチゴいらなぁ～い・・プレーンがいい・・」
支配人「・・ヨシダぁ・・アズキにゃ・・アズキやれにゃぁ・・」
使用人「・・支配人・・アズキは秋です・・一年中スーパーには置いてますがぁ・・どうせなら旬な物を使いましょうっ！・・」
女将「・・それ・・中島屋さんの受け売りだろうぅぅ？・・」
使用人「・・ドキィっ！・・ばっ・・バレバレですねｗｗ・・はぁ～秋が待ち遠しいですねぇ・・」
とはいえ・・フルーツ王国の信濃にはこれからドンドン溢れんばかりのラインナップが並びだす・・とくに夏はブドウ・・信濃３姉妹の異名を持つ高単価フルーツ・・トップバッターは・・もう全国区・・言わずと知れたシャインマスカット・・初物たちがスーパーにも陳列しだしている・・が・・流石は初物・・ひと房３０００円強！・・もちろん買えない・・いったいいくらのアイスクリームになるのかわかりゃしない・・しかし夏になれば１０００円代に値が落ち着きだす・・次に出てくるのが・・わたくしの好きな長野パープル・・高嶺の花のクイーンルージュと続く・・あまり知られていないかもしれないが・・モモの種類も半端ない・・今年は生のフルーツに拘ってフルーツソースを作りたい・・火入れをするとどうしてもジャム感がでてフレッシュ感が損なわれる・・イチゴちゃんから得た経験値を他の子達にも活用していきたい・・
使用人「・・そりゃそうと・・ようやく入り口のスロープが完成しましたよぉｗｗ・・」

女将「・・はぁ？・・花壇はわかるけどぉ・・」
支配人「・・にゃんにゃん？・・」
使用人「・・えっ？・・じゃ・・砂利ですよぉ・・スロープに砂利を敷き詰めましたぁ・・って・・あれ？・・気付きませんかぁ？・・」
女将「・・細かい砂利だねぇ・・もっとぉ・・ゴロゴロしたぁ玉石とかの方がぁ・・アタイは良かったけどねぇ・・」
支配人「・・河原からパクってきたにゃ？・・」
使用人「・・・・・・・・1.6トンですよ・・気づいたら・・玉石だったら・・恐ろしい金額に💦・・」
理想は・・白い玉石だった・・だが玉石のお値段に目玉が飛び出てしまった・・迷いなく手に取る川砂利に・・おお・・これも味があっていいじゃないかと自身を納得させる・・
女将「・・ふん・・おまえさんには川砂利がお似合いね・・」
使用人「・・それ言わんといて・・」