女将「・・ねぇ・・ゴクッ・・ホイチ～ぃ・・それ・・んぐぅ・・ちょうだぁ～い・・ハグゥゥ・・ムシャムシャ・・ワンモア・・いい？・・パクゥ・・」
支配人「・・すでに食べにゃがら・・いちいち聞く意味あるんかいっ！・・ボケェ・・にゃんでもきゃんでも奪い取りやがってぇ・・ギブアンドテイクって知ってるにゃ？・・」
女将「・・なにそれぇ・・マズそうねぇ・・」
支配人「・・くいもんちゃうっ！・・ったく・・コッチが・・ちょっとでも女将のカリカリに手ぇ出そうもんにゃらぁ・・すっ飛んで来るにゃ・・ドケチ犬にゃぁ・・」
使用人「・・でましたっ！・・ジャイアンイズムっ！・・」
女将「・・はぁ～やっぱりぃ・・他人のメシは二割増し旨いわねぇ・・さてと・・しょうがない・・自分の食べようかなぁ～っと・・やっぱりとっとこうかなぁ～っと・・半分だけ食べようかなぁ～っと・・う～～～ん迷うわねぇ・・」
支配人「・・他人のメシは迷いにゃく奪うくせに・・」
使用人「・・相変わらず・・しっかりしてますねぇ女将ぃ！・・徹底してますｗｗｗ・・」
女将「・・ふん・・基本ね・・ボ～ッと生きてたら・・喰いっぱぐれるわぁ・・さっ・・腹も膨れた事だしぃ～・・行くわよぉ・・男漁り❤・・」
使用人「・・御意❤・・さぁ今回のアタ散歩はぁ・・先週・・佐久で行われていた秋田犬展覧会の模様を御届けしまぁす・・」
御届け・・などと言ってしまったが・・やる事の対応を終え・・現地に着いたのは１４時前・・佐久平交流センター内の交流広場で祭りは開催されていた・・全国と・・前回間違えて書いてしまったが・・どうやら長野支部５９頭の展覧会のようだ・・なぁにぃ？展覧会ってぇ？・・とお嘆きのそこの奥さんっ！・・案ずるなかれ・・わたしも知りません・・というわけで展覧会を得意の知識の受け売りで・・ザックリ説明するとぉ・・秋田犬保存会が運営する・・より秋田らしい秋田を追求する品評会・・容姿・風貌・佇まい・骨格から毛並みに至るまで・・厳しい審査基準があるようだ・・なかでも目を引くのが減点基準や失格基準・・一本歯がないだけでも減点の対象となり・・耳立たざる者・・尾巻かざる者などは・・それだけで失格の対象となるようだ・・しかし品評会で認められれば・・血統としての価値も上がるため・・ブリーダーの方が躍起になるのもうなづけるというわけだ・・駐車場に入ると・・停める所も探すほどの盛況ぶり・・キッチンカー等の数店の出店もあり賑わっていた・・本腰を入れた猛者たちのワンボックスカーが並ぶ中・・軽トラの荷台に女将を乗せ乗りつける・・べつに出場する訳でもないのになぜか緊張する小心者の私・・一抹の不安は・・女将が発情期だという事・・フェロモンムンムンの女盛りの雌犬を放り込むようで気が気ではない・・雄犬の平常心が滅茶苦茶になりかねない・・とりあえず用を足させようと公園内を歩き出す・・が・・これがクンクン星人に火をつけてしまう結果となる・・朝から開催されていたであろうこの会場・・無論５９頭が・・入れ代わり立ち代わり・・ウロウロしていたであろう公園内は・・まさにマーキング銀河・・公園内の遊歩道は上塗りに次ぐ上塗りの天の川と化していた・・女将は我を忘れたように・・無数に点在するマーキングポイントをしらみつぶしに嗅ぎこんでゆく・・まさに・・マーキングポイントレーダーでもあれば・・ここは真っ赤に染まっている事だろう・・女将が一向に進めないのだ・・
女将「・・あ～～忙しいねぇ・・ったく・・なんだい？ここはぁ？・・ションベンだらけじゃないのさぁ・・」
ジン君達御一行に逢えればと探して見るが・・クンクン星人はそれどころではない・・スピーカーから流れてくる閉会の挨拶らしき言葉・・やはり来るのが遅すぎた・・撤収モードの中・・発情した女将を連れて入って行く度胸もなく・・我々も撤収・・結局ジン君にも会えずじまい・・が・・ジン君パパが後日送ってくださいました・・雄姿をどうぞ・・
支配人「・・にゃ～～～っ！・・ジン君キマッテルにゃ！・・」女将「・・ホントねぇ❤・・凛々しいわぁ❤・・」
使用人「・・いやぁ～頑張りましたねぇジン君＾＾・・立派なリング上です・・」
ハッキリ言って・・本腰を入れて取り組んでいる方々のレベルが凄すぎて・・縮こまる始末に嗅ぎまくる始末のふたり・・
女将「・・結局ぅぅ・・アタイ達ぃ・・何しに行ったんだい？・・」
使用人「・・ぐふぅぅぅぅぅぅ・・それ言わんといて・・」
