KOUSAKA KIKYOU

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一矢報いる?

とうとう・・始まった・・さすがは2月といったところか・・そう・・ジェネラルウィンターこと・・冬将軍の左腕・・大寒波参謀が氷点下フェスタを繰り出し始めた・・これが始まりだすと・・すべてのものが凍てつき・・液体は固体へと姿を変え・・あらゆる生命の活動を止めるがごとく冷え込みだす・・昼間でも氷の監獄に閉じ込められているのではないかと錯覚する・・これに・・将軍の右腕・・インパクト西風大佐の氷風インフェルノが絡みだすと・・家に籠るしかなくなるのだ・・アイスジェイルと化した古民家を容赦なく襲う氷の風・・すき間へ吹き込む暴力的な風の音に怯えながら・・外作業が出来ないもどかしさに・・指をくわえているばかりとなる・・そんな昨晩・・ふと・・支配人が居ない事に気付く・・時計を見ると21時過ぎ・・チラリと外の様子をうかがう・・吹雪いてはいないようだ・・
使用人「・・めずらしいですねぇ・・氷点下で遊びに行きますかぁ・・」
女将「・・ふん・・寝すぎて飽きたんだろっ・・寒けりゃ帰ってくるよっ・・」
たしか・・出て行ったのは19時前くらいだったか・・トイレでも行くのかと気にも留めなかったが・・寝床に入り時計をチラ見・・23時過ぎ・・いくら毛皮を着ているとはいえ・・氷点下の夜中に遊んでいられるのかと・・か弱き人類の基準で心配してしまう・・
使用人「・・大丈夫かなぁ・・支配人・・」
真冬の無断外泊は経験していないが・・待つしかないので布団にもぐる・・電気毛布がとにかく暖かい・・文明というものに頼りだしてから人類はどれだけ弱くなったのかを実感する・・2時過ぎにお決まりのトイレに布団をはごうとすると・・デブ化し・・ずっしりとした慣れ親しんだ重み・・
使用人「・・あっ・・おかえりなさい支配人・・心配しましたよぉ・・」
支配人「・・にゃっ?・・にゃんでぇ?・・」
何食わぬ顔で毛づくろいにいそしむ支配人・・寒くないのだろうか・・私の頭の中に勝手に刷り込まれているニャンコのイメージ・・猫はこたつから出ない物だとばかりに・・寒さへの耐性は苦手だと認識していたが・・そうでもないようだ・・行くときには行けるボディなのだと再認識した・・
支配人「・・やっぱりフトンが一番にゃ・・気持ちいいにゃ・・ムニャムニャ・・」
体格もデカくなり・・抱き心地も増した支配人の湯たんぽをソフトに抱きかかえながら眠りにつく・・至福の時だ・・・・翌朝・・いつものように・・ストーブの前の陣取り合戦を繰り広げる2人・・身を寄せ合い・・少しでも温風にあたろうと体を入れ替えては小競り合いを繰り返している・・結局は寒いんかいっ!と・・微笑ましい光景にカメラを向けると信じられない光景が目に飛び込む・・どうぞ・・

なんとっ!・・支配人の一撃?が・・女将の目にっ!・・
使用人「・・女将が・・こんな声出したの初めてじゃないですかぁ?・・なんかショボい攻撃に見えましたがww・・やっちゃった方が驚いてますがww・・」
女将「・・ふん・・目つぶしたぁ・・ちっとは成長したようね・・まぁこんなもんでぇ~・・一矢報いたなんて騒がれちゃぁ心外だわね・・」
支配人「・・オイラの爪・・届いたにゃ・・そうだったのか・・いままで・・闇雲に攻撃してたにゃ・・急所狙えば・・オイラの爪でも届くにゃ!・・」
それで戦えるのとはまた別のお話し・・しかし・・著しい支配人の成長に寒さも紛れほっこりした朝となった・・

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女将の「おきみ」と申します~2歳の秋田犬やらせてもらっとります~今後よろしゅうたのんます~
しつこくて意地悪な性格と使用人からは言われとります~
何が悪いん?

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