使用人「・・えっと・・こんなもんですかぁ？・・」
女将「・・バカ・・違う違う・・右だって言ってんだろぅ・・そっち左ぃ・・ったく・・暑さで右左もわかんなくなっちまったかい？・・」
使用人「・・えっ？・・バカぁ？・・バカとか言っていいんですかぁ？・・使用人だからってなんなんだよ・・ッたくぅ・・」
女将「・・ふん・・じゃぁ・・右も左も分かんない奴を・・世間様ではなんて言うんだい？・・」
支配人「・・くるるぅぅ・・やってるやってる・・暑いとイライラしがちにゃ・・近づかにゃいようにズラかるにゃ・・」
香坂の夏も終盤・・昼間は容赦ない太陽が日当たりのよい我が宿を包み込む・・北側が高台になっているため・・建物自体の日影も少ない・・その・・北側の高台にドッグランを作る・・もともと・・駐車場にでもしようとしていた土地なのだが（ウチに来て頂いた方なら解るかと思いますがかなり狭い）いかんせん電柱がちょうどいいところにあり・・とても邪魔な使いづらい面積の土地だった・・ところが・・ここだけでもいいからと・・お客様のご要望を頂き・・今回ドッグラン化計画に至った・・訳の分からないヒノキの木が一本・・ありがたい日影を作るが・・このヒノキもそろそろ天井を止めなければならない・・土地自体に傾斜があり建物側の石垣へ向けて下っている・・ゆくゆくは・・下段の建物まわりの範囲までうまく広げられれば結構走り回れるのかとは思う・・が・・まだ障壁も多い・・とりあえず・・上段からいく・・西の端は石垣も低く・・ここは将来・・上下をスロープにして行き来してもらうのがいいだろう・・とりあえず外周の道路側から攻めていく・・もちろん道路側の土は砕石だらけ・・こちら側だけは５０センチは埋めたい杭たち・・期待を込め・・ただひっぱたいて埋め込もうとするが・・ひっぱたくたびに杭の頭と先端がつぶれる始末・・ですよねぇ・・と・・３０センチほど掘ると・・埋まる埋まる杭の群れ・・外周ほぼ終了・・この作業・・私の作業能力ではマル２日と踏んでいたが・・どうやら短縮できそうだ・・問題というか・・最課題は入り口❤・・さぁ～て・・どうやるか・・
女将「・・ふん・・なぁ～にが・・どうやるのかよ・・表の出入り口と同じこしらえだっつ～のｗｗ・・アホかぁ・・」
使用人「・・はぁ！？・・アホかぁ！？・・とか言いましたぁ？・・いま？・・なんなんですかぁ・・あんた・・ずっと日陰でぇ！・・無駄な指図ばかりっ！・・」
支配人「・・うわっ！・・日当たり良すぎてキレたにゃｗｗ・・目がｗｗ・・寄ってるにゃｗｗ・・」
石垣側の柵だけは・・今後の展開を考慮して・・仮の柵にする・・あとは・・どのくらいまでの高さを犬が飛び降りることができるのか・・検証していく・・が・・女将は石垣にすら近づかない・・
使用人「・・ダメダメ・・ぜんぜんデータになりませんね・・こりゃぁ・・ケイちゃんファミリーの皆様に試して頂くしかありませんね・・さぁ～てお腹がすきましたねぇ・・そろそろ飯にしますか・・」
朝どれ野菜シリーズ・・夏の定番・・区長のモロコシが届いているのだ・・働き者の区長が早朝からせっせと世話をして・・手塩にかけて育てたモロコシは非常に甘く・・正直わたくしのモロコシとは比べ物にならない・・お店としても仕入れたいくらいだ・・８０代半ばになるであろう区長の勤勉ぶりにはホントに頭が下がる・・自分が８０代・・あんなに動けるのか・・とても想像できない・・
DSC_2842
女将「・・やった～！・・区長のモロコシね❤・・やっぱり・・ヨシダのとは別物ね・・」
使用人「・・ぐふぅぅぅぅ～～・・なにも言い返せませんね・・このクオリティは・・」
