暑くもなく寒くもない・・さすがに標高８００mの香坂の朝は冷え込むが・・一枚羽織れば事足りる・・山は新緑が芽吹き・・緑のコントラストが最高にビュー・・わたくしはこの季節がたまらなく好きだ・・生きとし生けるものすべての息吹がたまらなくいとおしく感じる・・山全体がルンルンに感じる・・
使用人「・・いやぁ～うるさいくらい・・鳴いてますねぇ～＾＾」
女将「・・夜中じゅう・・ずっと鳴いてたねぇ～・・」
支配人「・・ったく・・あっちゃこっちゃから聞こえるにゃ・・うるさいにゃ・・」
女将「・・ふんっ・・ひと月前のオマエと一緒だよ・・くるるぅぅ・・くるるぅ・・うるさかったねぇ～ｗｗ」
活気づく動物たちの鳴き声がとても賑やかだ・・特に今はキジさんの恋の季節・・ケーンケーンと・・よく例えられるが・・私にはこう聞こえてならない・・
使用人「・・え”～っえ”～っ・・ですよねぇ～・・」
女将「・・はぁ？・・なんて発音するのさ？・・」
使用人「・・えっ・・だから・・え”～っえ”～っ・・ですよ・・」
支配人「・・えに濁音とかにゃいにゃ・・」
とにかくキジさんの数が半端ない・・ふだん何処に居たのぉ？・・と思うほどいるのだ・・キジの習性に詳しくないが・・この子たちは鈍感なほど私や女将を近寄らせる・・そのせいで急に飛び立つわけなのだが・・山でこれが超焦るのだ・・あのデカさの鳥がバサバサと近距離で飛び立つと・・「うわぁ～」とこちらも飛び上がる・・普段は地面に居ることの方が多いのか・・飛ぶのが明らかに下手で・・どちらかというと直線的な滑空に近い・・そうなると・・獲りたくなる・・キジ肉・・食べたくなる・・鳴かずば撃たれまいとはよく言ったものだ・・
女将「・・キジかぁ～・・山鳥系のジビエも美味しそうよねぇ～・・ゴクッ・・」
使用人「・・ホントですねぇ～・・鴨とかやってる猟師さんとも知り合いたいですねぇ～・・でもこの辺には居なそう・・自分でやりますかっ！・・いざ猟銃免許取得大作戦です・・」
支配人「・・あれってぇ～・・前科者とか無理にゃハズにゃ・・」
女将「・・はい・・アウトぉ～・・」
使用人「・・ちょちょ・・ないですよ～・・前科は・・って・・私の何を知ってるんですかぁ・・」
女将「・・でもいいわよねぇ～・・自分たちで鳥を獲ってこれたらサイコーじゃなぁ～い・・ゴクッ・・」
支配人「・・にゃははははは・・ヨシダが撃った鳥を取りに行くのは女将の仕事にゃ・・持って帰んないでその場で食べてそうにゃｗｗ」
使用人「・・まさに女将の本領発揮じゃないですか・・ウチ落とした鳥を目の色変えて取りにゆく・・そしてくわえた瞬間・・あら不思議・・アタイの獲物に早変わり・・絶対私に渡さなそうじゃないですかぁ！・・」

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