お彼岸というものを意識し始めたのはいつごろからだろうか・・少なくとも若いころの自分には「はぁ?なにそれ?」と気にも留めず未熟な欲望に身を任せていた・・ご先祖の供養などしたこともなく墓参りすら生きてる側の自己満足だろ・・などと小馬鹿にしていた阿保も歳を重ね六波羅蜜の理を自己満足のように都合よく唱えだす・・つくづくこの世はうまくできている・・活かし生かされ阿鼻叫喚の無限ループに否応なしに生まれる感謝の心・・屍となり土に帰るまで精進は続くが・・先日旅だった母の精進に敬意を表し大地に返還する・・そう・・樹木葬である・・
使用人「・・あれ?・・なんでしたっけぇ?・・なんか決まりがあったような?・・」
支配人「・・2ミリにゃ・・2ミリ以下にゃヨシダぁ・・」
女将「・・ゴマくらい・・かしら・・ちょ・・アンタもっと深く掘りなさいよぉ・・」
使用人「・・へっ・・へい!・・ぅ~ん・・ぅ~ん・・ただ埋めるだけもつまんないですねぇ・・」
約1000℃のインフェルノで焼かれたホロホロの母の遺骨をボロボロと砕いてゆく・・感触はまさにウェハースのごとくいとも簡単に粉々になる・・予想以上のホロホロ感であっという間に土となじむ母・・
使用人「・・ぅ~ん・・お墓はいらないと・・言ってましたが・・」
支配人「・・オイラの墓に墓標はいらぬ・・」
女将「・・ふん・・武論尊ね❤・・ちょ・・あっという間に終わっちゃったじゃないのさぁ・・墓石でも探しに行くかい?・・」
たしかに何もないのもなんか寂しい・・という訳で山に良さげな墓石を探しに行く・・まるで「付いてきなっ」とでも言わんばかり・・ノリノリで先導する女将・・
女将「・・ふん・・のろまに捕まるアタイじゃないわっwww・・」
使用人「・・ムキィ~~~っ💦・・」
あと少しで届きそうな距離まで近づくが・・あざ笑うかのように踵を返す・・ジャーキーを囮にそんなやり取りが4~5ターン繰り返される・・いたずらにジャーキーだけを奪われストックの残弾数が残りわずか・・このままでは同じことの繰り返しと沸騰した脳をクールダウン・・作戦を切り替える・・こうなった女将はもう時間をかけるしかない・・そう・・疲れさせるしかない・・
使用人「・・もう知りませんからねっ!・・ったく・・」
女将「・・プっ・・ククwww・・」
得意げにニヤけた面の女将をバックミラーで確認しながら軽トラを走らせる・・本能のサガなのか二ヤけた顔が一瞬で・・させるかモードへと変わる・・とにかく人よりも前に前に出たい性分の女将・・ものすごい形相で追いかけてくる・・足元の悪い林道では女将に分がある・・あっという間に追い抜かれドヤ顔・・あっという間に追い抜かれドヤ顔・・そう・・これをドヤ顔が出来なくなるまで繰り返す・・ベロが真横に垂れてきたらそろそろな合図・・追い抜くこともやめ・・ヘロヘロで付いてきだしたらようやく頃合い・・
女将「・・もう・・いい・・もう満足したわ・・乗せとくれ・・」
使用人「・・ったくぅぅ・・帰って墓石やんないとですよぉ・・」
この世とあの世が急接近のお彼岸ウィーク・・春は牡丹餅・・秋はお萩とあんこも欠かせないらしい・・
支配人「・・にゃ~アンコにゃ!・・ムムムゥぅ・・にゃかにゃかの出来栄えにゃ・・ペチャペチャ・・」
女将「・・うまいっアンコ・・ペロペロ・・んで?・・なんでアンコなん?・・ペロペロ・・」
支配人「・・あ~小豆は魔除けみたいですねぇ・・フムフム・・呼び名が違うだけで同じおはぎのようですね・・なんとっ!昼夜の長さも同じなんですってぇ!・・はじめて知りましたよ・・」
花桃の木の下には先代の主・・辰三さんが使われていたとみられるオブジェ・・水瓶にでも使用していたのか・・50センチほどの正方形の岩の中心をくりぬいたオブジェが残されていた・・これを利用する・・墓石の枠組みとして・・即席で苔むした演出も加え完成・・こんな感じ

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支配人「・・ばぁちゃん・・ペチャペチャ・・安らかに眠るにゃ・・ペチャペチャ・・」
使用人「・・なっ!・・お供え物まで食っとるやないかぁ~い!・・ルネッサァァァンス💦・・」