使用人「・・おぉ・・ようやく・・生えそろってきましたねぇw・・って・・遅くないですかぁwww・・」
女将「・・知らないわよ・・ナニコレぇ・・二月だってのにぃ・・あっつくるしいぃ・・」
支配人「・・にゃはははは・・今頃モコモコににゃっても遅いにゃwww・・」
季節の前倒しが止まらない・・本日・・佐久でも20℃の大台を超え・・ニュースではしきりに観測史上なんちゃらと騒ぎ立てている・・暖かいを通り越して暑いというのはいささか調子が狂う・・12月にド派手な褐毛をし・・真冬の入り口でコートを脱ぎ捨てた女将の体毛がようやく整いだした途端にこの気温・・わざわざ買いなおしたコートが無駄になりそうなほど毛皮組の自律神経を狂わせる・・
女将「・・もういやよぉ・・また着替えるのぉ?・・はぁ・・」
使用人「・・いやいや・・こんな気温が続いたら・・また衣替えですよぉ・・いやぁ~支配人も抜けてきましたねぇ・・こりゃぁ大変だ・・」
支配人「・・氷点下はつらいにゃ・・野良チームは喜んでるにゃ・・」
さすがにモコモコに整いだした自慢の毛並みをあ~そうですかと脱ぎ捨てるわけにもゆかず・・なれない冬の日陰を探す女将・・しかし2月の木々たちは裸同然・・日陰探しに難儀する始末・・ついこないだまで震えながら日差しを追いかけていたのに・・どんどん加速する季節の前倒しに危機感を覚える・・四季から二季へと尋常ではないスピードで変わりゆく時代・・人間はいったいこの百年でどれほどの進化と破壊を繰り返してきたのだろうか・・たかが百年・・ご長寿の方なら大正15年生まれ・・そう・・ちょうど百年前は大正から昭和へと切り替わる節目の年だったのだ・・しかも関東大震災の三年後・・復興を果たした世間ではラジオ放送が始まり・・カフェや映画が大流行・・庶民がいわゆる大正ロマンといわれる洋風生活に憧れ始めちゃった時代・・ここから・・ここからたかが百年・・たかが百年でクレイジーに進化する人類・・ド派手な戦争で殺し合い地球を汚し・・無尽蔵な貪欲さでテクノロジーを進化させ・・無駄にモノをつくり贅沢を覚え・・化石燃料のほとんどをこの百年で消費したのだから温暖化も無理はない・・石油はもってあと50年と言われているらしい・・
女将「・・なんなのよ・・いいのよ・・そういうメッセージみたいのは・・」
使用人「・・いやいや・・信じられますぅ?・・江戸時代が300年ですよぉ・・ちょんまげとあんどんで300年ですよぉ・・まるで江戸時代がのんきに見えますよぉ・・みやすのんきかっ!てぇ・・いやぁ~進化って怖いっ!・・」
支配人「・・おまえらが勝手にやってることにゃwww・・オイラ達はいい迷惑にゃ・・」
より便利により快適にとアスファルトで地表を覆う・・50年前は舗装されていない道が沢山あったが・・今じゃ砂利道の方が珍しい・・エアコンは一家に一台が一部屋に一台がもはや当たり前・・無駄に贅沢に慣れ湯水のように石油を使い・・我慢を忘れ便利なボタンを押し続けた結果・・我慢できない暑さを手に入れる羽目になった・・たかが100年で・・わたしはこの百年が恐ろしくてしょうがない・・特に後半の50年の日進月歩は凄まじく加速している・・たしかに何かの研究で成果を出せれば・・どんどん底上げされてゆくのは分かる・・ラジオ・テレビ・パソコン・スマホというように進んでくれば開発時間がより短縮されてゆくのもうなづけるというもの・・エジソンからビルゲイツまで発明ラッシュに明け暮れた100年・・枯渇するエネルギーの転換期に差し掛かりここ香坂にも皺寄せがきている・・いや・・聞くところによれば香坂だけではないらしい・・この佐久市の東部は山尾根が東西に延び・・すこぶる日当たりが良いため南側斜面の空き地が次々とターゲットになっている・・国道254でおなじみの内山に南の田口と東の尾根筋がパネルで埋まってゆく・・やるからには何処かが背負わなければならないエネルギー問題・・もはや嫌とかヤダとかムカつくとかの感情はない・・もっとわかりやすいものが欲しい・・
女将「・・ふん・・恩恵・・ね・・」
使用人「・・そうですよぉ・・魂だけ捧げてぇ・・見返りなしじゃぁ・・村人も救われませんよぉ・・」
支配人「・・あわれにゃwww・・」
女将「・・ふん・・なぁんにも・・行動を起こしてない奴に言う権利無いわね・・」
支配人「・・くるるるぅぅ・・くるるるぅぅ・・あれ?・・」
使用人「・・はぁっ!?・・ここにも春の前倒しがっ・・いやぁ~始まりましたねぇ^^・・」
女将「・・ったく・・うるさいのが始まったわねぇぇ・・あっちゃこっちゃで騒ぎやがってぇ・・ったくぅ・・」
支配人「・・くるるるぅぅ・・はっ!?・・それではいきますにゃっ!・・今回のゲスカリはぁ・・この方たちですにゃ❤・・くるるるぅぅ・・」
使用人「・・いやぁ~嬉しいですねぇ・・この季節に来ていただけるなんて❤・・」
前倒し前倒しと騒いでいたが・・嬉しい恩恵のご褒美も・・こと2月の厳寒期にはご宿泊の御予約はほとんどない状況・・前倒しの影響で雪もなし・・ということはノーマルタイヤでも走行可能・・温暖な太平洋側のお客様の前倒し宿泊が可能になってきているという嬉しい誤算の恩恵が・・
女将「・・パンく~ん・・トトちゃ~ん久しぶりぃぃ~❤・・」
支配人「・・くるるるぅぅ・・やめろにゃ・・アブにゃいにゃ・・食べられちゃうにゃ・・」
使用人「・・いやぁ~いつもいつもありがとうございます!・・今回も美味しい手土産まで・・いつもすいません💦・・」
釣りの腕前はエキスパートのご主人・・その釣果の恩恵に授かる手土産で宿の台所事情を潤してくれる頼もしい存在だ・・今回も立派なスルメイカを持参して頂いた・・ご主人の凄いところは下処理まで完璧にこなして渡してくれるということ・・釣りの基本として夜中に出て夕方近くに帰るような日程の中では・・釣れれば釣れるほどこの後処理が帰宅後の疲れたボディを悩ませるもの・・だがご主人は丸の姿のまま渡すのではなく・・腹を出ししっかりと処理をして持ってきてくれるのだ・・よく釣り人あるあるで・・「たくさん釣れたからお裾分けぇ~」なんて・・ありがたく頂くことが多々あるが・・正直忙しい時に丸の魚をたくさん頂いても何もできないし・・その後の処理が悩ましくなる・・無論ウチは料理屋・・魚はその日のうちに下処理まで意地でも片づけるが・・一般のご家庭ではそうはいかないのも当たり前・・ありがたいが有難迷惑なお裾分けでは逆に苦労も増えるというもの・・もちろん良かれと思ってお裾分けして頂いているのだからノーセンキューとも言いづらい・・しかしそこは百戦錬磨のご主人・・鮪は柵どりし個別包装・・烏賊は臓物を出し船上干しで頂けるという手の込みよう・・何よりもうれしいのはスルメの肝・・塩辛やパスタに和え物・炒め物等に抜群のコクと旨味を与える・・このスルメの肝は料理屋にとって非常に重宝するアイテムであり・・私の好物でもあるその肝までも個別包装・・これには流石に恐れ入った・・ここまでしてくれたら料理の苦手な人でも貰って嬉しいものに早変わり・・頂いて直ぐしまえる有難さに加え・・使いやすさまで配慮してくれる気遣いに只々脱帽と感謝・・釣り人の責任感というものを態度で示してくれる頼もしい存在である・・
使用人「・・いやぁ~モノを人様にあげるときの良きお手本になりますねぇ・・鹿を一頭丸まる頂いても・・ど~すんのよコレ・・となりますが・・ジャーキーにまでしてあげれば喜ぶ顔も見れますからねぇ・・勉強になります・・」
女将「・・キモ・・うまいわね・・の~う~こ~う❤・・」
支配人「・・くるるるぅぅ・・くるるるぅぅ・・烏賊にゃ❤・・烏賊にゃ❤・・」
使用人「・・ちょちょ・・何勝手にぃ・・あれ?・・犬猫に・・烏賊ってぇ・・しっ・・支配人?・・おっ・・女将ぃ?・・」
どうやらチアニン欠乏症・・腰を抜かすのでご用心のようある・・