美しい・・色付く山並みが実に美しい・・村の入り口から続く閼伽流山の山並みが見事に色づき・・今季最後のお楽しみをカラフルに彩る・・われら東信のシンボル浅間山も雪化粧が始まり・・これはたまらんとばかりに・・裾野から中腹へ向け鮮やかな毛布を掛けたように冬支度が始まりだした・・
使用人「・・いやぁ~綺麗ですねぇ・・目が喜んでいますよ^^・・」
女将「・・目は喜ばんやろぅ~・・」
支配人「・・ぅぅぅ~寒い・・トイレに行くのが嫌にゃ季節ににゃってきたにゃ・・」
もっぱら外派トイレの支配人だが・・いよいよ室内のトイレを使いだした・・これが始まるといよいよ氷点下フェスタが開幕する・・ここから年末まで・・怒涛のやる事ラッシュがジェットコースターのように通過してゆく・・皆様もさぞ忙しい年末でしょうが当宿も必ず片付けなければならない課題が押し寄せてくるのだ・・
女将「・・ヒマなクセに・・やたら値打ちつけて忙しぶるわねぇ・・」
支配人「・・予約もそんにゃに入ってにゃいにゃwww・・」
使用人「・・いやぁ~お客様以外の忙しさ・・とでも言いましょうかwww・・」
年末恒例の肩こり仕事のツートップ・・そう・・柚子胡椒作りと野沢菜漬け・・これを片付けないと信州の年の瀬・・桔梗の年越しはあり得ないのだ・・今年はさらに・・尋常ではない全国レベルのクマ被害の対策として・・村の山側の柿の木から番長達が近づかないよう柿を収穫したとの事・・その恩恵に与り沢山の柿を頂いた・・そうご存知・・軒下の風物詩・・干し柿作りである・・この時期・・玄関先や庭の軒下にぶら下がっている干し柿ちゃん達をよく目にする・・干し柿の暖簾のように大量に干している家を見かけると・・たいそう手間な事をしているなと感心していた・・そんなわたくしも初体験となる干し柿づくり・・頂いた量の多さに慄きながら黙々と柿の皮を剥いてゆく・・200個はあるだろうか・・この後に控えている柚子胡椒作りの前哨戦とでも言わんばかりに剝きまくる・・柚子に比べれば肩こり指数は割と低め・・柿の皮はとても剥きやすく半日で消化できた・・そしてお楽しみの干し作業・・収穫してくれた師匠がご丁寧に柿のヘタにTの字の枝を残してくれている・・これを見ただけで干すという作業への気遣いが感じられる・・この枝が無いと・・吊るすときに引っ掛けたり結んだりするところが無くなり手間が増える羽目となるのだ・・ヘタから伸びるか細いTの字の枝を麻ひもの編み込みに引っ掛けて吊るしてゆく・・このとき・・焼酎に柿を一度潜らせると防カビ効果が期待できるらしい・・タダの焼酎では面白みがないのでラム酒で香りづけも欲張ってみる・・どんどん吊るしてゆく・・こんな感じ・・

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支配人「・・ちょうどいい高さにゃ・・飛びつけそうにゃwww・・」
使用人「・・・・・・泣きますからね・・そんなことしたら・・」
受け売りついでに調べたところ・・干し柿には渋柿の方が適しているという・・へっ?何でぇ?・・と素人の私などは思ってしまう・・あっま~い柿を吊るした方がよりおいしいものが作れそうだが・・実は渋柿の方が糖度が高いというのだから驚きである・・その渋さゆえ糖度が感じられる前に渋さを舌がキャッチしてしまうという・・干すことにより渋さが抜け甘味を増すという仕組みに先人達の知恵が詰め込まれる・・信州の名産品でもある干し柿・・市田柿などのブランド品とまでは到底いかないまでも・・その干し上りが実に楽しみである・・
女将「・・柿いらなぁ~い・・ジャーキーがいいわぁ・・」
使用人「・・ムムム・・同じ干物作業のジャーキー作りもいよいよシーズンインザサンでございますよぉ・・こないだも立派な三段の角を携えたオスが入ったばかり・・やはりこの時期はオスだなぁ・・肉象が違うわぁ・・」
天日氷風干しに勝るものなし・・でお馴染みの桔梗の鹿ジャーキー作りがいよいよ開幕・・まるまる実った豊富な木の実達を喰らい栄養を蓄えたこの時期の牡鹿は・・見事な金時色の肉象へと化ける・・いわゆる鹿の旬である・・11月と12月でどれだけ質の良いものをストックできるかが肝と言っても過言ではない干し作業・・天日氷風干しに勝るものなし・・この時期から3月までジャーキーは別次元の仕上がりを魅せる・・もちろん人間用の背ロースも別次元なのは言うまでもない・・
女将「・・はいじゃぁ行きま~す・・アタ散歩でぇ~す・・ってぇ・・ずいぶんじゃないのさぁ・・えぇ?・・」
使用人「・・2月ぶり・・ですか・・このコーナーはwww・・」
支配人「・・オイラのコーニャーもにゃっ!?・・オワコンにゃ・・」
女将「・・でぇ?・・どぉこ行くのよ・・?・・紅葉かっ!?・・紅葉だなっ!?・・」
使用人「・・バレバレですねぇ・・ちょっくら上の方へ行ってみましょうっ!・・レッツゴー!・・」
走り出してすぐにお決まりの催し物・・女将の便意である・・そそくさと香坂ダムにピットイン・・ここのモミジもビューなのでパチリ

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使用人「・・シレぇ~~~っと・・してますねぇ・・」
女将「・・シレぇ~~~~ッと・・しちゃったわぁ・・」
今回向かうのは宿からスーパー林道まで上がり・・下仁田側に抜ける途中・・志賀にある内山牧場だ・・ここには男らしい荒船山を一望できる「荒船パノラマキャンプフィールド」や「大コスモス園」などがあり賑わいを見せている・・まさに猛々しい岩肌を見せる荒船山・・登山道などもありいつかはチャレンジしたいところだ・・聞くところによればクレヨンしんちゃんの作者の方が滑落して亡くなったのも・・この荒船山・・
女将「・・おいおいヨシダぁ・・おまえさん・・こんなところ登れるのかよぉ?・・」使用人「・・こっ・・怖い・・ハッキリ言って怖いですよぉ・・」


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支配人「・・あくびしてんじゃねぇよ・・」使用人「・・ここは絶対に星空がビューですよぉ❤・・キャンプにはおすすめでございます^^・・」
女将「・・ふん・・キャンプ進めてちゃぁ・・商売あがったりだわね・・」
宿から車で30分・・しかしスーパー林道は冬季通行止めとなるため要注意である・・