KOUSAKA KIKYOU

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只今全面通行止め❤

くっ・・苦しい・・煌々と照らされる月夜の晩・・朝方かと勘違いするほどの・・カーテンから漏れる月明りに戸惑いながら・・慌ててティッシュをつかむ・・
使用人「・・ゔ・・ゔぃ~~~~~~ん・・ゔぃ~~~~~ん・・ハぁ・・ハぁ・・」
支配人「・・うるせぇぇぇにゃ・・ヨシダぁ・・にゃん回目にゃ・・ったくぅ・・」
迷惑そうに寝返りを打つ支配人を横目に・・何時なのかとスマホを確認する・・目がよく・・開かない・・そう・・今年もとうとうこの季節がやってきた・・夏の終わりのハーモニーならぬアレルギー・・ブタクサフェスタが開幕した・・今年も忌々しい程の大軍勢が宿を取り囲み・・黄色い粉をこれでもかと撒き散らす・・両鼻は完全通行止めとなり・・アテにできるのは口呼吸のみ・・目の粘膜から膿の様なボンドが寝起きの瞼をくっつける・・叶わぬ鼻呼吸とは裏腹に無条件で通過してくるおびただしい量の鼻水で・・ゴミ箱はアッという間に満員御礼・・ティッシュの山と化す・・鼻が詰まっているのに垂れ流すという訳の分からない攻撃に悶えながら・・このアレルギー地獄が約半月ほど続く・・
女将「・・ククク・・とうとうボスのお出ましだねぇwww・・」
使用人「・・はい・・いよいよ試練です・・今年はいくらか早いでしょうかねぇ・・」
今年も熾烈を極めてきた雑草愚連隊との無間草刈りバトル・・いよいよ総大将ことブタクサ総長の黄色い一斉爆撃が始まった・・こともあろうに・・畑の南斜面の愚連隊たちを一掃している最中に・・そこそこデカいブタクサ総長を薙ぎ倒した際・・頭から黄色いシャワーをモロに浴びてしまった・・しかもノーガードで・・この日を境に抗アレルギー薬の効き目がいっさい感じられなくなったのは言うまでもない・・
支配人「・・ヨシダぁ・・ティッシュ片付けろにゃぁ・・思春期の中学生かっ!・・」
女将「・・あ~っ・・ヨイチ~が下ネタ言ってまぁ~す・・」
御存じない方どうぞ・・

葛とのコラボで蔓延るブタクサ総長・・他の軍勢を圧倒的な高さで支配する・・しかし・・この頃から・・雑草愚連隊の進軍スピードは衰えを見せ始め・・明らかに草勢が弱まりだす・・総長みずから最後の嫌がらせといったところか・・
使用人「・・ゔ・・ゔぃ~~~~~ん・・ゔぃ~~~~~ん・・はっはぁ・・」
女将「・・あ~~~~もう・・うるさいっ・・しつこいわねぇ・・」
散々詰まった鼻をかんでいて・・ふと気づく・・疲れるのだ・・ありったけの腹式で通行止めの鼻にこれでもかと圧をかける・・まるでゴム風船を延々膨らまさせられているようで・・毛細血管か千切れそうなイメージ・・1日に2~3回程訪れる刹那な一瞬の通行止め解除に思いを馳せる・・
使用人「・・もう薬の効き目がわかりませんねぇ・・無駄だな・・コレ・・」
女将「・・そういやぁ畑はどうなったのよ・・守れてんのかよ?・・」
使用人「・・ご安心ください・・守られています・・」
支配人「・・でたにゃ!・・とにかく明るいにゃんとかにゃ!・・」
女将「・・やすむら❤・・」
とにかく明るい農村を続けるためにもセキュリティ対策だけは万全を期さなければならない・・どんなに手塩にかけて育てても美味しいトコだけ横取りされていては・・気持ちだけ萎えるばかり・・諦めてしまう気持ちも痛い程よくわかる・・今年こそは・・正解を導き出したい一心で取り組んできた電気柵・・正直・・今年ちゃんとやってみて成果が解らないようならブン投げてしまおうかと思っていた電気柵・・その電気柵の攻略がどうやら導き出せそうだ・・完璧だと驕っていた8月の雨の晩に・・一度侵入被害を許したが・・怪しそうな箇所を改善強化・・それ以来・・どんどんスイカは仕上がっているが・・近づく者の痕跡すら見当たらないのだ・・
女将「・・ふん・・懲りないねぇ・・おまえさん・・いつもそういう事・・言った直後にくらってんじゃないのさぁwww・・」
使用人「・・ご安心ください・・これだけ無事なスイカちゃん達を見ていれば・・アナタ達にもわかるはずです・・」
支配人「・・たしかに・・こんにゃ熟れ熟れ・・みんにゃホットクわけにゃいにゃ・・」
使用人「・・でしょっ!・・でしょでしょっ!・・」
女将「・・ふん・・アタイはまだ諦めたわけじゃないよ・・もう一回くらい・・ず~~~~~んヨシダが見れるはず・・そんなバカなっ!ってねwww・・」
支配人「・・いったいにゃにが起こったにゃっ!・・って青ざめるにゃ・・ず~~~~~んヨシダにゃwww・・」
使用人「・・・・どっちのミカタなん?・・」

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女将の「おきみ」と申します~2歳の秋田犬やらせてもらっとります~今後よろしゅうたのんます~
しつこくて意地悪な性格と使用人からは言われとります~
何が悪いん?

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