KOUSAKA KIKYOU

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ちょきも❤

使用人「・・いやぁ~ようやく・・すべて居なくなりましたねぇ・・」
女将「・・はぁ?・・何がさ?・・」
支配人「・・にゃんか・・静かにゃ・・」
コチラに来て早3年・・何の因果か宿の立ち上げ前から突如として始まりだした大規模な太陽光発電事業・・忌々しい程の至近距離に設置された建設事務所たちがようやく全て撤去となった・・今思えば・・わりとあっという間だったなぁ・・と感じるが・・スタート当初は日々繰り返される工事車両や作業員達の出入りにウンザリし・・デカい頭を抱え暗くなっていたのを遠い昔のように思い出す・・とはいえ・・太陽光に魂を売り渡した香坂にとって・・おそらくは何年・・何十年か周期で繰り返されるであろう売電事業に・・つかの間の静寂が訪れたと考えている方が利口かもしれない・・それでも・・ようやく・・ようやく訪れた静寂に・・なにか憑き物が祓われたような清々しさを感じた・・
使用人「・・いやぁ~改めて心機一転スタートの様な気持ちよさですねぇ^^・・」
女将「・・全然わかんない・・居ても居なくてもぉ・・大した違いないように感じるわぁ・・」
支配人「・・にゃはははは・・にゃれ(慣れ)にゃぁ・・にゃれるとマヒするにゃwww・・」
使用人「・・ですねぇ・・もう見慣れ過ぎて初めの頃の風景を忘れてますもんね・・あっそうそう!・・居なくなると言えば・・忌々しいコイツらも居なくなりましたよ・・」
女将「・・はぁ?・・誰よぉ?・・」
畑に植えた4本の桜の木の苗木たち・・スクスクと順調に育ち・・今年は少ないながらも花を咲かせてくれたのだが・・葉が茂りだすと現れだすサクラとセットといっても過言ではない嫌われ者たち・・そう・・コイツらだ・・

支配人「・・きっ・・キモいにゃ!!!・・ヨシダぁやめろにゃ~・・」
女将「・・お食事中の方・・ごめんなさいねぇ・・あっ・・コイツらも食事中か・・って・・ほとんど葉っぱが喰われてんじゃんかよぉwww・・」
使用人「・・いやぁ~サクラちゃんゴメンねぇ・・畑ばかり見ていて全然気づきませんでしたよぉ💦・・まだ間に合うかなぁ・・復活してくれればいいのですが・・」
染井吉野2本・・枝垂桜2本を植えたのだが・・なぜか染井吉野だけがタカリにあっていた・・一本はほぼ無事だったが・・もう一本は壊滅的なダメージを喰らっていた・・あわてて殺虫剤を散布・・これでもかと毛虫たちに浴びせると・・あ~ら不思議・・翌朝には地面に落ち壊滅していた・・
女将「・・そりゃあそうだろ・・殺虫剤なんだから・・」
使用人「・・いやぁ~でも怖いですよぉ・・この威力・・一発で全滅ですよぉ・・」
ウチの畑では殺虫剤はもちろん除草剤などの薬剤はいっさい使用していない・・もっぱら無農薬有機農法で取りくんでいるのだが・・その分虫たちの被害も半端ない・・桜達は畑の隅に植えているので作物達への距離的に影響は無いと思うが・・驚くのはその薬剤の強さ・・原液を希釈して使用するのだが・・水で薄めている際・・臭いだけで具合が悪くなりそうなほどのケミカル臭が立ち込めてくるのだ・・これは・・散布中ちょっとでも吸い込んだらヤバイと思う刺激臭に・・毛虫達だけではなく桜自体のダメージを心配してしまう程だ・・まぁ・・使用方法通りにやっているので問題は無いと信じたいところだ・・ヤバい刺激臭と共にガキの頃の狂った昭和がフラッシュバックする・・死というものに不気味な恐怖を抱いていたガキの頃の私・・なぜか死体という亡き骸が気持ち悪くて仕方なかった・・世間のセの字も知らない私のなかでも・・とくに自殺というものに得体のしれない底知れぬ恐怖を感じていた・・農薬を飲んで自殺する・・そんなニュースを目にしては鳥肌を立てていたのをふと思い出した・・
女将「・・ふと思い出してんじゃねぇよ!・・暗いのよ・・ったくぅ・・」
支配人「・・うげぇぇぇぇ・・こんにゃのよく飲めるにゃ・・」
使用人「・・いやぁ~すいません・・つい・・これ・・飲んだら・・昇天間違いなしだな・・なんて思ったら・・余計な事思い出してましたwww・・」
支配人「・・オイラ桜スキにゃ・・来年も咲いてくれるといいにゃ・・」
桜が大きくなるにつれ・・この攻防戦は熾烈さを増す事だろう・・そう・・またひとつ・・やらなければならないプログラムが増えたのは言うまでもない・・

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女将の「おきみ」と申します~2歳の秋田犬やらせてもらっとります~今後よろしゅうたのんます~
しつこくて意地悪な性格と使用人からは言われとります~
何が悪いん?

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