このところ毎日のように目撃情報が後を絶たない・・早朝と夕暮れ時の作業には充分注意するようにと村内放送でも毎日のように注意を促している・・私が佐久に来てからこんなことは初めてだ・・ご存知月の輪熊・・そう・・山の番長が毎日のように村へ作物をあさりに来ている・・夜中も聞いた事のない呻き声のような鳴き声を村中に轟かせ・・ウチのワンワン警備保障をヒートアップさせている・・
女将「・・コラァ!・・ドコのもんじゃぁボケェ・・コッチ来んかいカスゥゥ・・」
使用人「・・ちょちょ・・ホントに来たらどうするんですかぁ!・・あんま挑発せんとって下さいよぉ💦・・」
支配人「・・ひぇぇぇ・・夜にゃかのパトロールはぁ・・しばらく中止やにゃ・・」
要領のいい支配人・・ここ一週間というもの夜遊びもせずにベッドでゴロゴロしては・・女将センサーに聞き耳をたてている・・私が懸念しているのは・・面倒くさそうなウルさい秋田犬にわざわざ体力を使いに来るとは到底思えないクマさんだが・・もし・・見境の無い暴君と化した場合・・うるさいセンサーを消しに来る恐れが無いとは言い切れないのである・・その場合・・無論わたくしも参戦しなければならないのだ・・もしもの時に備え長物の鎌を玄関脇にそっと忍ばせる・・まぁこんなもので・・分厚いクマさんの皮を貫けるとは到底思えないが・・いざスクランブル時にアタフタするよりは気休めになるだろう・・
支配人「・・ヨシダぁ・・そんなんじゃダメにゃwww・・番長にゃめすぎにゃwww・・」
女将「・・ふん・・頼りないわねぇ・・槍とか持ってねぇのかよぉ・・」
使用人「・・持ってませんよぉ!・・ったくぅ・・」
武家屋敷ならともかく・・農具の類くらいしかない古民家に近寄らないでくれと・・か細い鎌の柄を握り祈る・・が・・しかしそんなことを気にしていては進むものも進まない・・来るか来ないか解らない不安に怯えるより・・確実に毎日利息が積みかさむ脅威の方が遥かに不安なのだ・・そう・・雑草愚連隊の勢いも夏本番とともに怒涛のエスカレートを見せ始めるのだ・・春・・雨期と様々なメンバーで構成されていた雑草愚連隊も夏本番を迎え・・いよいよ本隊が到着芽吹きだした・・このツートップが来ると・・よりいっそう熾烈を極めだす・・そう・・鬼の壱番隊・・メシバとオシバである・・コイツらだ・・

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使用人「・・とまぁ・・香坂夏の陣はこんな感じですかねぇ・・」
女将「・・なによコレ・・なんなのよ・・延々と草刈りし過ぎてイカれちまったのかい?・・」
支配人「・・にゃにが・・にゃつの陣にゃ・・紹介にゃんかしてる余裕にゃいはずにゃ・・裏庭が愚連隊だらけにゃwww・・」
わたしはこの地に・・草を刈りに来たのだろうか・・と・・錯覚してしまう・・夏本番の容赦ない日差しに焼かれながら・・厳しい冬の訪れを待ちわびた・・