KOUSAKA KIKYOU

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一刀両断琥珀眼⑫

使用人「・・はぁ~・・桜も終わりですねぇ~・・」
女将「・・今年はぁ・・ずいぶん楽しめたねぇ・・」
支配人「・・かわりにぃ・・どんどん・・はにゃ桃ちゃん達が咲いてきてるにゃ・・」
使用人「・・ですねぇ~~~・・」
女将「・・はぁ~~~・・なんもしたくないわねぇ・・春はぁ・・」
支配人「・・はぁ~~~~・・オイラも・・アクビしかぁ~~ふぁぁ~あ・・出にゃいにゃ・・」
使用人「・・ですねぇ~~~・・」
今年の桜は開花してから散り際まで・・たいした雨にも強い風にもさらされず・・真っ当な開花人生を歩み堪能させてくれた・・コチラに来てから一番の当たり年ではないだろうか・・昨年はお客様のすき間に咲き・・誰にも知られず散っていった桜達・・今年は3~4組のお客様に楽しんで頂けたので宿としてもこんなに嬉しい事はない・・花桃達とのバトンタッチも実にスムーズに桃源郷の色香をつないでくれている・・桜吹雪舞う宿の周囲は桃色の色香に包まれ・・私達をしばしボォーッとさせる・・水仙にスミレ・・チューリップに菜の花・・ムスカリに雪柳と・・次から次へと春の開花パレードはつづく・・
使用人「・・いやぁ~こりゃぁ・・五月病も前倒しになってきましたねぇ・・」
女将「・・もういいよ・・もういい・・もう暑くならんでいいよぉ~・・こんくらいが丁度いい・・」
使用人「・・ですねぇ~~~・・さぁ・・ではボチボチぃ・・行きましょうかねぇ・・ぇ~と・・ぁあっ・・支配人のコーナーですねぇ・・」
支配人「・・ヤル気だせにゃぁ!・・さぁではいきましょう!・・浮世舞台の表と裏をバッタバッタと斬りまくるニャゾ(謎)のコーニャー!・・支配人ヨイチ様の一刀両断琥珀眼!・・こんくらい欲しいにゃ・・」
使用人「・・ぎょ・・御意・・さぁ今回ぃ~斬って頂くのはぁ~・・これだぁ!・・ズドン・・」

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支配人「・・にゃっ!!!・・これはっ!・・にゃつかしい和菓子をぶち込んできおったにゃ・・」
女将「・・でたなぁ~老いぼれぇ~・・ワザとらしいのよ・・なんなんだいっ?・・ごか?・・ごか・・なに?・・」
支配人「・・ふぉっふぉっふぉっ・・ごかぼう(五家宝)じゃよww・・言わずと知れた埼玉三大銘菓のひとつじゃにゃ・・」
女将「・・知らないわよっ・・」
支配人「・・モチ米のアラレをじゃにゃ・・水飴でまとめた俵型のベースに・・きにゃこ(キナコ)をまとわせる・・しっとりもっちりの食感が人気の商品じゃにゃ・・緑と黄の二色が王道じゃろう・・」
女将「・・ふん・・緑と黄・・味が違うのかい?・・」
支配人「・・ふぉっふぉっふぉっ・・おにゃじじゃよ・・どちらもきにゃこじゃが・・緑のは青大豆を使っているようじゃにゃ・・職人の工夫じゃよ・・江戸の後期位からある和菓子じゃにゃ・・」
使用人「・・さすがは琥珀眼仙人・・勉強になります・・わたくし・・この五家宝をみると・・つい子供のころを思い出してしまいます・・埼玉で育った私にとって・・保育園のおやつに必ずといっていいほど出てきたんですよぉ・・緑の個別包装のやつ・・懐かしいなぁ・・」
女将「・・フゴォッ・・フゴォッ!・・なんなんだいっ!・・キナコ鼻から吸い込んじまったじゃないのさっ・・フゴォッ・・」
支配人「・・ふぉっふぉっふぉっ・・相変わらずの食いしん坊ぶりじゃにゃww・・ダメじゃよww・・女将ぃww・・モチ米に水飴じゃてぇ・・わしらにゃぁ飲み込めんよww・・」
使用人「・・女将ぃ!・・ノドに詰まらせますよぉ!・・ぅ~ん・・でもこの食感がクセになる逸品ですねぇ・・こりゃぁ間違いなく日本茶ですねぇ・・きな粉で口中の水分が略奪されます・・ひとくち五家宝・・日本茶をすする・・ぅ~ん・・これたまりません!・・」
支配人「・・ふぉっふぉっふぉっ・・残念じゃにゃ女将ぃww・・」
女将「・・ふっ・・フゴォッフゴォッ!・・いい・・もういらない・・」
埼玉からお越しの・・こつぶちゃんファミリーから頂いた五家宝・・ひとくち・・食べた瞬間に気分はノスタルジー・・子供のころに戻ったように美味しく頂きました・・今も昔も変わらぬ味を守り続ける大切さを教えて頂いた逸品でございました

プロフィール写真

女将の「おきみ」と申します~2歳の秋田犬やらせてもらっとります~今後よろしゅうたのんます~
しつこくて意地悪な性格と使用人からは言われとります~
何が悪いん?

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