支配人「・・ぅぅぉおお~い・・ヨシダぁぁぁぁ・・外に出れにゃいにゃ・・にゃんとかしろにゃ・・」
使用人「・・へっ!?・・そんなですかぁ・・どれどれぇ・・」
女将「・・いいからぁ~・・早く行くよぉ・・とつげきぃぃぃぃっ!・・」支配人「・・くるるるぅ・・犬ってアホにゃ・・」
なぜ?はしゃぎたくなるのか・・わからなくもないが・・とにかく楽しそうな女将・・まさに・・水を得た魚ならぬ・・雪を得た秋田・・自慢の長い脚もズッポリ胸まで埋まり掻き分けてゆく・・テンションマックスの女将に必死についていこうとするが・・2足歩行には分が悪い・・10分で汗ばみ始めるボディに半分帰りたくなる・・が・・白銀の世界の静寂が・・山の奥へ奥へと誘う・・女将はというと・・モタモタモタモタ進む私に地団駄しながら先行してゆく・・見失っても・・追跡しやすさ抜群の足跡🐾・・獣たちの足跡を見つけてはクンクン・・見つけてはクンクン・・猟師さんもよく言っている・・雪の日は追跡が非常に楽だと・・確かにここまで何処に行ったかバレバレでは・・すぐに家までこられてしまう事だろう・・それにしても・・この春雪は重い・・いつものパウダーの質感は何処へやら・・ものすごく水分を含み・・弱った木々達を次々にへし折り・・足枷のように進軍を遅らせる・・ノリノリでジャーキーをムシャムシャ・・まだまだ帰りませんよ・・と言わんばかりにハッスル・・とにかく雪が似合う秋田・・延々遊ばせてやりたいが・・52のボディがいう事をきかない・・そろそろ勘弁してください・・と・・家路につく・・ダウンの中は汗まみれ・・外気との気温差に情緒不安定になりながら・・あわてて風呂に飛び込む・・至福の時だ・・
湯上り・・いつものフォーメーションになっている事にほっこり・・
使用人「・・あのぅ・・結局はぁ・・寒いんですよねぇ・・?・・」
女将「・・ふん・・勘違いしてもらっちゃ困るわぁ・・寒さに耐性があるってぇだけでぇ・・べつに好きじゃないわよ・・」
支配人「・・顔面から直にゃw・・直にゃww・・アホにゃwww・・」
とはいえ・・もうすぐ冬も終わる・・暑さへの耐性が弱い毛皮組の夏が心配だ・・