使用人「・・痛い痛い痛いっ・・痛いってぇ・・」
支配人「・・くるるるぅ・・くるるるぅ・・ふざけんにゃ・・」
使用人「・・ん?・・この・・モード・・あっ痛い痛い・・」
2月も中旬に入り寒さも絶好調・・キンキンの日々ですが・・もう・・すぐそこまで近づいている春の足音が聞こえてきそうな朝・・もうひとつの春を告げる風物詩が始まりだした・・そう・・サカリだ・・
支配人「・・くるるるぅくるるるぅ・・ドコ行くにゃ・・くるるるぅ・・ふざけんにゃ・・くるるるぅ・・」
使用人「・・間違いない・・始まりだしましたねぇ・・痛い痛い・・ちょっ・・しつこいですねぇw・・支配人w・・」
いち早く・・春を先取りの支配人だが・・このサカリ・・始まりだすと支配人が何者かに支配されているのではないかと錯覚する・・明らかに違うニャン格(人格)が分裂病患者のように現れ・・乗っ取りだす・・怖いくらい甘えん坊になってみたり・・瞬間湯沸かし器のようにキレて暴力的になったりと・・傍から見ていても訳が分からない・・まぁ・・支配人の暴力などたかが知れているが・・朝・・布団からの旅立ちを物凄い勢いで邪魔してくるのだ・・ギラギラした目つきで噛みまくるその様は・・ご乱心の殿状態・・ノドを鳴らし泣きじゃくり噛みまくる駄々っ子と化すのだ・・4~5分続くと・・急に元の自分に戻ったりと・・本人も大変そうだ・・
支配人「・・くるるるぅ・・オイラ・・いま・・にゃにしてたにゃ・・?・・」
女将「・・いいのよ・・ヨイチ・・身をまかせなさぁい・・ヨイチっ!・・ケダモノになるのよっ!・・」
使用人「・・またぁ・・変な事吹き込まんといて下さいよぉ・・」
女将「・・あらぁ・・戸惑う必要なんてないわぁ・・本能に身を任せた方が楽しいわぁ・・」
支配人「・・くるるるぅ・・出かけてくるにゃ・・」
使用人「・・あっ・・ほらぁ・・行っちゃったぁ・・」
女将「・・いいのよぉ・・ほっときなさぁい・・さぁアタイ達も行くわよぉ・・ドコぉ?・・今日はぁ?・・」
使用人「・・相変わらずドライですねぇ・・それでは行きましょう・・今回も立ち入り規制で入れなくなっていた・・香坂山シリーズ第2弾・・南側の大パネル村をご案内します・・」

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女将「・・お~~いヨシダぁ・・この丘が見晴らしビューだよぉ~・・」
実に生き生きしてる山の女将・・実に楽しそうだ・・私の周り・・半径100メートルくらいをキープしながら・・縦横無尽に駆け回っている・・本当にこの2年間・・歩いて回れる山を封印されてきた・・これを作り続けていたからだ・・南の大パネル村・・北側の大パネル村とあわせると東京ドームが10個は入るだろうか・・
女将「・・なんでみんな・・東京ドームで例えるのさぁ・・?・・」
使用人「・・ですねぇw・・わかりやすいのか・・わかりにくいのか・・よくわかりませんね・・」
ここから更に奥へと続く林道・・ここを超えると・・沢沿いに進む道に出る・・夏は沢遊びやイワナ釣りなどが楽しめる・・が・・そのあたりから・・急に危険度が増す・・そう・・死んだふりなど通用しない・・ご存知・・月の輪熊さんだ・・山の番長との遭遇率が格段に跳ね上がるのだ・・通称・・香坂富士といわれるフジ山形の寄石山(よせいしやま)・・標高は1300チョイといったところか・・ここからアップダウンもキビシさを増してゆく・・林業のおかげで道は整備され歩きやすいが・・いつ・・どごで・・ばったりクマさんご対面となってもおかしくない深さへとなってゆく・・わたしもこの林道は未だ制覇してはおらず・・最奥がどうなっているのかは解らない・・香坂富士・・いつか女将と登ってみたいものだ・・