字を書くのが好きだ・・もちろん・・好きというだけで上手くもなければ自信もないが・・献立やお品書きを書いていると楽しい・・居酒屋をやっていた頃はメニューを黒板に書いていた・・チョークで・・どの席からでも見えるようにご丁寧に3枚も書いていた・・今思えば・・アホだ・・一枚書いて注文の時に見せてやればいい・・だがワンオペ居酒屋はそうはいかない・・いざ呼ばれて注文をとりにいけばドリンクすら決まっていないなど・・ザラ・・「メニュー置いといてもらえますか」・・というお客様が多いので・・そりゃそうかと３枚書いていた・・一枚書くのに２０分位・・これだけでも一時間を奪われていた・・自分でわかればいい日記や手帳の文字とは違い・・誰もが読めなければと書く字は以外に集中力を要した・・無論・・未熟者のわたしの集中力がそんなにもつわけないので・・黒板を選んだ・・というよりこの方法しかなかったようだ・・手紙など書く機会もない昨今だが・・文章の最後の方で失敗して台無しになることが多々ある・・集中力が続かないからだ・・それと・・書きやすい得意な字ばかりならよいが・・書き順すらわからない書いた記憶すらないような字・・ここで必ずつまづく・・チョークなら間違えたらそこだけ消せばいい・・スタミナの無い集中力にはこれしかなかった・・しかも・・左利きという筆殺しの利き腕がよりハードルを上げた・・ほぼ左から書き順がスタートする日本語・・そう・・書いてるそばから・・どんどん・・自分の手で見えなくなっていくのだ・・バランスが・・皆様も得意な字・苦手な字・・色々あるかと思いますが・・左利きにとって門構えほど書きずらい字はなく・・必ずと言っていいほど書き直していた・・お品書きを筆で書く・・達筆な和食の料理人に憧れていたのかもしれない・・
女将「・・なんなのよ・・コレ・・かもしれない・・って・・なんか急に飽きたみたいにしめたわねぇ・・」
使用人「・・いやぁ～～～集中力って・・もたないですよねぇ・・とくにペン字・・苦手だわぁ・・自分の名前すら未だに完成されてませんよ・・」
支配人「・・オイラのにゃまえ・・漢字で書くと・・どんにゃんにゃ？・・」
使用人「・・いやぁ～～～いい質問ですねぇ・・」
支配人「・・でたっ！・・あきらにゃ・・」
女将「・・池上❤・・」
使用人「・・パッと思い浮かぶのは・・やはり与一・・由来を絡めるなら四一・・渋めにいくなら夜市・・道産子なら余市となりますかね・・」
女将「・・え～～～っ！・・じゃぁアタイはぁ？・・かわいいのがいい～❤・・」
使用人「・・パッと思い浮かぶのは・・やはりひらがなのおきみ・・町娘なら緒季実・・貴族なら御妃美・・日本海育ちなら沖海ですかねぇ・・」
支配人「・・オイラ・・コレがいいにゃ・・夜射血・・どうにゃ？・・」
女将「・・地方の弱小暴走族かっ！・・さぁそれじゃいくわよぉ～・・今回のゲスカリはぁ～～～この方❤・・」
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使用人「・・いやぁ～～～ありがたいですねぇ・・こんなにすぐ再会できるなんて❤・・わたしは女将の友達になれるのはもう・・モモちゃんしか・・モモちゃんしか・・いないって・・グスッ・・」
支配人「・・ヨシダぁ・・無理にゃ・・メスの秋田同士にゃ・・ばちばちにゃｗｗｗ・・」
使用人「・・はぁ～～～女将がこの調子だと・・モモちゃんだって遊ぼうとは思いませんよねぇ・・どうしてこう・・歩み寄りを・・踏みにじるようなことをするんですかぁ・・ったくぅ・・」
秋田犬同士が・・同種族だと理解しているのかはよくわからないが・・どうみても他の犬種よりも反応が敏感だ・・本能で感じ合っているような気がした・・が・・それと仲良くなれるのとは・・また別の話・・
女将「・・でも・・モモちゃんも・・もうすぐご近所さんになるんだし・・女同士・・いつか分かり合えるはずね・・」
支配人「・・どの口が言ってるにゃｗｗｗ」
人間界でもケンカで始まる出会いの方が・・仲良くなった時のギャップが計り知れない・・なんてこともある・・これから佐久への移住が決まったモモちゃん・・ゆっくり・・ちょっとづつでいいから・・仲良くなれればいいなと・・雲ひとつ無い真っ青な香坂の空を見上げて願う・・
