使用人「・・ん?・・鐘が鳴ってるな・・ヤバい・・起きないと・・」
支配人・・ふざけんにゃ・・まだいいにゃ・・正月休みにゃ・・」
この時期・・夜明けが遅く朝の体感時間がよくわかりにくい・・明るさをアテに時間を予測するクセが体感を狂わせる・・暗いからと言って調子こいて寝てると・・6時半過ぎに慌てて起きる羽目になる・・しかし今朝は正月休み・・ゆっくり寝ていいんだよ・・と・・身体に言い聞かせるが・・7時のチャイムを聴くと・・なぜか焦りだす・・チャイムとは村のスピーカーから朝7時と夕方の5時に流れる鐘の音の事なのだが・・否応なしに生活時間の物差しとして体に染みついている・・脇には支配人ががっり絡みついて寝ている・・この時期・・支配人がかなり暖かい湯たんぽとなり・・心地良い事この上なく・・悪魔のような誘惑で布団からの旅立ちを阻む・・身体全体で腕枕をホールドして腕を抜かせないようにする支配人・・この誘惑を断ち切るのが非情に辛いのだ・・
使用人「・・ちょ・・ちょ・・支配人・・いい加減起きないと・・女将が・・」
チラリとスマホを流し見ると・・二度見する・・8時だ・・
支配人「・・チっ・・休みもオチオチ寝とられへんにゃ・・」
カーテン越しに感じるまぶしそうな光に心躍らせ伸びをする・・見事な正月晴れだ・・夜中に吹雪いたのか・・薄く積もる雪に乱反射する朝日を眩しそうに階下へ降りる・・女将もすでにスタンバっている・・
女将「・・テメェら・・いつまで寝とるんじゃボケェ・・膀胱がパンパンじゃボケェ・・」
使用人「・・ハイハイ・・行きましょ行きましょ・・いやぁ~素晴らしい天気ですねぇ・・なぜか元旦っていつも晴れてるイメージありますよねぇ・・」
女将「・・ふん・・毎年のように同じこと言ってるじゃないのさ・・」
使用人「・・ですねww・・それでは皆様改めまして・・あけましておめでとうございます!・・今年も良い年になりますように・・どうぞ本年も宜しくお願い致します・・」
支配人「・・さぁ~~~~~それではいきますにゃ・・新年一発目のゲスカリはぁ~~~~~この方達ですにゃ❤・・」
女将「・・またまた来てくれました❤・・ニャンコ族の貴重なお客様ね・・サイベリアンのモチちゃん・ビビちゃんのお二人でぇ~す❤・・」
使用人「・・ちょっとぉ支配人!・・だいぶ仲良くなれたんじゃないですかぁ!・・良かったですね支配人っ!・・」
支配人「・・そうにゃ!・・もうマブにゃ・・いっぱい遊んでくれたにゃ・・ビビちゃん・・可愛いにゃ❤・・」
女将「・・ホレたね・・その目ww・・」
使用人「・・今回初参戦してくれたビビちゃん・・くりくりお目目がアイドルのように可愛いんですよねぇ~・・とっても女の子らしい佇まいと表情にイチコロ間違いなしの支配人でしたねww・・」
シベリアのキビシイ自然を耐え抜くその毛並みは・・信州の冬などものともしない事だろう・・
女将「・・いいなぁ・・トモダチ・・」
使用人「・・ははぁ~ん・・これを見て言ってたんですね・・」
支配人「・・嚙みついてばっかりじゃ・・トモダチにゃんてできんにゃwww・・」
使用人「・・遅くありませんよ・・今からでも・・改めましょう・・態度を・・」
女将「・・態度・・アタイ・・頑張ってみる・・乱暴はやめるわ・・」
支配人「・・にゃっ!?・・(素にゃおすぎるにゃ・・にゃんかおかしいにゃ)・・」
使用人「・・それでは皆様・・今年も桔梗をよろしくお願いいたします❤・・」