女将「・・こら~~~~っ!・・そこのオマエっ!・・オマエだよオマエっ!・・チョットこっち来いやぁ!・・」
支配人「・・ちっ・・また始まったにゃ・・」
使用人「・・ちょっとぉ・・そこの女将っ!・・何時だと思ってるんですかぁ?・・お客様が寝ていますよ!・・」
女将「・・知るかボケェ~・・あっ・・こらぁ・・ドコ行くんじゃボケェ・・キサマぁ!・・ちょっと来いやぁ!・・」
最近・・真夜中のワンワン警備保障が鳴りやまない・・宿の裏の道を走り回るキツネ・・畑の作物を虎視眈々と狙うタヌキとイタチに混じり・・鹿に猪まで交えた夜の大運動会が夜な夜な開催されるのだから・・ワンワン警備も躍起になっているのである・・
使用人「・・なんか・・前より・・ヘタクソになってませんかぁ?・・」
支配人「・・にゃんか・・遠吠えのロレツ廻ってにゃいにゃ・・噛み噛みにゃww・・」
幸い・・お客様からのクレームこそ出てはいないが・・0時をまわるころ・・女将をそっと・・フロントの方へ収容することが増えた・・
女将「・・ラッキィ~❤・・これでサボれるわ~❤・・」
収容後の女将は実におとなしく眠りにつく・・当の本人もやりたくはないのかもしれない・・ずっとあのサウンドで吠え続ける訳なのだから・・こないだお客様からはこんなことをよく言われるようになった・・
使用人「・・昨晩はすいません・・女将がうるさくて・・よく眠れなかったんじゃないですかぁ?・・」
お客様「・・逆ですよぉ・・あんなに守られてるんだぁ・・って安心しました・・」
目から鱗だった・・もちろん気を使われておっしゃって頂いたことは百も承知だが・・2人・・3人と言われるたびに・・そういう考え方もあるのかと・・たしかに・・周りに民家もなく・・ポツンとまではいかないが・・大声で助けを呼んでも誰にも気づかれない不安感はある・・都会からいらしてくれるお客様からしたら・・女性なら尚更だろう・・
女将「・・ほ~ら・・わかっただろう・・結局・・アタイが一番働いてんのさ・・ヨイチなんかなぁ~んもしてないじゃなないのさ・・」
支配人「・・にゃんか・・とばっちり感全開にゃ・・さぁ~ゲスカリラッシュ・・どんどんいきますにゃ~~~っ!・・今回のゲストはこの方ですにゃ❤・・」
支配人「・・にゃっ!・・浴衣にゃっ❤・・二人ともとってもお似合いですにゃっ!・・」
使用人「・・いやぁ~~~可愛いですねぇ~❤・・さすがは京の都❤・・華やかですねぇ・・シーズーちゃんも初めてじゃないでしょうか・・とにかくイイ子なんですよぉ2人とも・・ワンワン警備保障にも反応すらしませんからね・・髪型のカットも可愛いんですよぉ❤・・直毛のストレートな毛並みに感動しましたよ・・」
女将「・・いいなぁ~~~~~ゆかた❤・・ねぇヨシダぁ~・・アタイも一着欲しいぃ~❤・・早くしないと夏が終わっちゃうじゃない・・」
支配人「・・にゃはハハハハハ・・みたいみたいww・・どうせ5秒と着てられにゃいにゃww・・」
使用人「・・だからぁ・・つんつるてん・・ですってぇwww・・京都の祇園を着物着て歩いてる外人さんみたいにwww・・」
支配人「・・女将に着物・・豚に真珠にゃwwwww・・」
使用人「・・いやぁ~~~さすがにそれは言い過っ・・はっ!・・支配人っうしろっ!・・しっ・・支配に~~~~ん!」
女将「・・ふぅ~・・スッキリした・・さて・・つぎは・・おまえさんだね・・うけすぎだろぉ・・」
使用人「・・そっ・・それでは・・アロハ&ルアナちゃんファミリーの皆様ぁ・・まっ・・またおまちしてま~~~~~す❤・・」
女将「・・こらぁ~~~にげるなぁ~~~~!」
使用人「・・ごしゅじ~~~~~~~ん!・・保冷剤・・忘れましたぁ~~~~~~~~~~~~~!」
支配人「・・お客様の忘れ物が・・非常に増え増えにゃ・・第一位・・充電器・・そのうちヨシダが商売始めちゃうぞぉww・・第二位・・スマホ・・布団の中でいじってぇ~・・そのままパターンにゃ・・毛布めくるとスマホ出る・・にゃっ!・・第3位・・保冷剤含め・・これ~冷凍(冷蔵)しといてもらえますぅ?ってやつにゃ・・100%っ!・・ヨシダは覚えてないと思っていいにゃ・・お忘れ物にご用心にゃ❤・・」