支配人「・・にゃっ!?・・またにゃっ・・この臭い・・ちっ・・くせぇ~~~~やつにゃ・・」
女将「・・ぅぅおぉぉ・・鼻が曲がる・・勘弁しとくれよぉ・・ヨシダぁ・・まぁ~たやってんのかいっ!・・」
使用人「・・やべっ・・ばれますぅぅぅ~ww・・」
支配人「・・にゃにが・・ばれますぅぅぅ~にゃ・・宿中充満してるにゃ・・」
まったく・・ニラという野菜の力にはホントに驚かされる・・この世の全ての臭いを消し去るかの如く侵略してくる・・刻んだだけで・・宿中がニラのテーマパークへと一瞬で変貌するのだ・・刻む前のニラ本体には・・たいした臭いもないのに・・刻んだ後はラップすら無意味・・お構いなしに突き抜けてくるのだ・・しかし・・この時期・・とても値が下がり・・消費者には嬉しい限りなのである・・
使用人「・・いやぁ~・・趣味の延長・・自身の晩酌のアテとして作っていた餃子ですが・・お客様からのリクエスト・お問い合わせを頂きまして嬉しい限りでございます・・商品としてお客様に提供できるよう精進していきたいと思います^^・・」
女将「・・それはいいけどさぁ~・・この・・ニラってぇのかい?・・入れなきゃできんのかねぇ・・」
使用人「・・いやぁ~・・すいません・・私はこのニラを最重要視しておりまして・・」
よく餃子を食べた後・・口臭を気にする方も多いと思います・・皆さんニンニクと勘違いされているかもしれませんが・・原因はこのニラ・・これだけの臭いパワー・・ラップの粒子すら突き抜けるのですから・・体内から染み出てきても何ら不思議ではない・・まぁ・・ニンニクもにおいますが・・
使用人「・・ちなみに私の餃子にニンニクは入れません・・生姜・キャベツ・白菜・豚ひき肉・・そしてニラのみとなります・・餃子アンのポイントはキャベツと白菜・・塩で水出しをします・・この時・・とにかく搾ることっ!・・ここでよく搾らないとアンがシャバくなり美味しくありません・・偶然・・通りすがりに親の仇に出くわした時のように絞るんです・・」
女将「・・仇討ちね・・なんか道具が無いと疲れちゃうぅぅぅ~❤・・」
支配人「・・そんにゃ時は・・奥さんっ!・・布巾と麺棒にゃ❤・・両端をひとつに結ぶにゃ・・結び目に棒を入れて・・クルクル回せば楽に搾れるにゃ❤・・」
女将「・・え~っ!?・・どういうことぉ~?・・布巾と棒じゃ戦えないわぁ~?・・」
使用人「・・?・・マッチョな旦那さんにギュ~ッってしてもらうのが早いですねぇ~・・ちなみに私が手で搾ると・・くらくらします・・量が多いと変な所がつり出しますよ・・この・・餃子づくりには丸1日奪われます・・しかし・・やり終えた後のご褒美は計り知れません・・夕暮れ時・・ヒグラシの音を聴きながら・・カキンカキンに冷えた生ビールと畑からもいできた枝豆で焼き上がりを待つんですよぉ🤤・・パチパチパチ・・油が乾く音に変わると合図なんですよぉ🤤・・あっ・・すいません・・まだ・・アンでしたね・・」
キャベツと白菜は粗みじんの方が食感があって旨い・・生姜は超微塵・・ニラは5mm幅・・調味料は・・醤油・・オイスターソース・・山椒・・フレーバーはお好みだが柚子胡椒もイケる・・生姜のみでも充分旨い・・ポイントはしっかりめに下味を付ける事・・この下味がシャバいと素朴な味になる・・
支配人「・・くるるぅぅ・・いいから・・早くつくれぇ!・・はにゃが・・はにゃがたまらんにゃ・・」
使用人「・・さぁ・・ここからが本番です・・皮打ちです^^・・この手づくりの皮が最重要ポイント!・・モチモチの食感が病みつきになり・・市販品に戻れなくなります・・」
こんな感じにのばしていく・・
ここからはスピード勝負・・皮が乾かないウチに包んでゆく・・
お子様と包むと楽しそう・・1人で包んでいると・・没頭して肩が凝ります・・
女将「・・まぁ~たいっぱい作ったわねぇ~・・変なラグビーボールゥww・・」
使用人「・・それ・・言わんといて・・」
支配人「・・焼でも水でも・・ヨシダに言えば作ってくれるにゃ❤・・」