支配人「・・くるるぅぅ・・おいおい・・ヨシダぁ~もう7月にゃ・・トイレもペンキ塗りも進んでにゃいにゃ・・」
女将「・・まさかの・・手つかずね・・そしてまさかの・・畑のせい・・とかww?・・」
使用人「・・まっ・・まさかぁ💦・・しっ・・湿気のせいですかねぇ・・進みが悪いですねぇ・・くそぉ~低気圧めぇ~・・」
湿気は人を狂わせる・・正確には自律神経を狂わされているのか・・とにかく不快だ・・こんなに湿気があるのに肌は乾燥しかゆみが走る・・湿気とかゆみと古傷がうずき・・おかしくなりそうになる・・まぁ・・東京に居た頃ではないが・・
女将「・・ふん・・ジジイのたわごとね・・言葉より行動で示して欲しいわね・・」
支配人「・・梅雨が明けたら忙しくにゃるにゃ・・いまやんにゃいと・・タイミングうしにゃうにゃ・・」
使用人「・・御意・・」
これだけ雨が降っていると・・とにかく伸びる雑草魂・・この処理が他の作業進行を邪魔する・・草刈り機でできる所は訳ないのだが・・手摘みを要する庭・畑はそうはいかない・・この草刈り金融を放っておくと・・草丈は伸び・・ビッシリ根張りし・・とんでもない利子となって帰ってくるのだ・・2~3日雨が続くと気が気ではないもどかしさにソワソワ・・取り立てが来るぅ~取り立てが来るぅ~と・・もはや恐怖ですらあるのだ・・
女将「・・ヨシダぁ~・・おまえさん・・最近そればっかだよ・・飽きたよ・・」
支配人「・・庭でしゃがんでる姿しか見てにゃいにゃww・・畑もかっww・・」
使用人「・・わたくし・・本気で考えております・・助っ人ヤギちゃんの投入を・・」
女将「・・でも・・ヤギちゃんに・・雑草と・・作物の食べわけはできないよww・・」
支配人「・・みんにゃ食べられて終わりにゃww・・」
使用人「・・ですよねぇ~ww・・なんで電気柵張ったのか意味なくなりますね・・」
支配人「・・まさか・・今日のハマってます❤って・・草刈りじゃねぇだろぅなぁ~・・」
使用人「・・ご安心ください・・今日は久しぶりの調理物でございます^^・・まかない料理から生まれたといっても過言ではございません・・桔梗のまかないカレーでございます❤・・」
女将「・・まんまかいっ!・・」
東京で居酒屋をやっていたころは・・おでんの牛筋を大量に仕込むことが定期的にあった・・デカい寸胴鍋で串打ちした牛筋を5キロ煮込んでいくわけだが・・スジを引き上げた後に豊かな副産物が残るのだ・・そう・・ブイヨンである・・黒毛和牛のスジを3時間煮込んだ後のブイヨン・・これで作るカレーには奥深いコクが無条件で加わるのだ・・水を使うのはこれだけ・・あとはフードプロセッサーで粉砕した大量の玉葱・人参・リンゴ・トマトの水分をブイヨンに仕立ててゆく・・これは具の分ではない・・ここから二時間じっくり煮込む・・粉砕したおかげでとけこむ時間が短縮できるのだ・・私が思うに・・カレー・シチューは・・このブイヨンで決まる・・いかにいいブイヨンを作れるか・・これさえ手間を惜しまずできれば・・カレー粉など何を使っても美味しくなる・・
黒毛和牛のスジから出る旨味とコクを・・大量に溶け込んだ野菜達の水分がまとめ上げ・・無敵のブイヨンとなるのだ・・
さらにここへ・・豚のひき肉を投入・・豚の旨味とともに・・どこを食べても肉感をだす・・
そして今回のルーはこんな感じ・・正直・・ブイヨンさえ完璧ならなんでもうまい・・市販のルーで作る場合・・他社モノを数種類混ぜ相乗効果を狙う・・個人的お勧めはジャワカレーとゴールデンカレー・・3:7・・まぁなんでもうまい・・
あくまでも・・まかないカレー・・されど・・まかないカレー・・ルーを投入したら・・あらかた溶けるまで混ぜ・・ここから一時間・・最弱の弱火で・・5分おきにかき混ぜてゆく・・ここが最後の重要ポイント・・油断してはいけない・・なぜならほぼ水分が無いから・・非常に焦げ付きやすいのだ・・ここで焦がそうもんなら・・今までの工程がすべて無駄になるのである・・
女将「・・大袈裟だねぇ~・・たかがカレーだろぅww」
使用人「・・女将・・あなどるなかれ・・あなたのゴハンだって同じようなもんなんですよ・・鯉と野菜のブイヨンでできてるんですからね・・」
支配人「・・あれ・・うまいにゃ・・汁がうまいにゃ・・」
使用人「・・そうですね^^・・それがブイヨンです^^・・なるべく水分を限界まで減らし・・ブイヨンのみで作るんです・・すると自然と日持ちもするようになります・・モノを酸化させる水と空気を密度の濃いブイヨンで遮断するのです・・このカレー・・冷蔵でも2週間位持ちます・・」
女将「・・か~んせ~い❤・・まさかとは・・思うけど・・売るの・・?・・かな?・・」
使用人「・・ドキッ・・す・・するどいですねぇ・・」
支配人「・・いつものパターンにゃww・・」
使用人「・・入れ物について検討中でございます・・真空パックで湯煎・・これがやはり・・誰でも失敗なく美味しく食べれると思います・・が・・値段との折り合いもございますので・・もう少し検討させてくださいませ❤・・」
女将「・・でましたっ!・・商魂っ!」