支配人「・・ちっ・・くらったにゃ・・にゃんで雨ばっかり・・」
使用人「・・おかえり・・なさ・・うわぁ・・ずぶ濡れじゃないですかぁ・・ちょ・・ちょ・・そこ動かないでくださいね・・」
女将「・・ぷはははは・・何だろうねぇww・・ずぶ濡れの猫は笑えるねぇ・・」
使用人「・・あっ・・もうここまで濡れてるなら・・風呂に入っちゃいましょうよww・・」
梅雨将軍も本気モードに突入・・降ったりやんだりの繰り返しが・・猫の判断を狂わせる・・つかの間の雨上がりに意気揚々と出かけるのだが・・2~3時間でまた降りだし・・出先で雨宿りの膠着状態に陥る・・濡れても帰るか・・やむまで待つか・・個体差もあるだろうが濡れることを嫌う猫は多いと思う・・多少の雨なら全く濡れずに・・障害物等をうまく利用して帰ってくることも多い・・だが今朝は・・夜中から本降りとなり諦めたのであろう・・ずぶ濡れを選んで帰ってきた・・
使用人「・・濡れてると・・直ぐシャンプーが馴染んで楽ですね~^^・・はいっ・・いっちょあがり~・・」
支配人「・・あ~っ・・もうっ・・しつこいにゃ・・自分でふくにゃ・・」
まったく支配人の風呂は女将のそれに比べたら・・直ぐに終わる・・とくにこの季節・・ドライヤーいらず・・バスタオルでよく拭けばあっという間に乾く・・とにかく楽だ・・二階に連れて行き解放・・すると・・
使用人「・・ん・・クンクン・・クンクン・・ん?・・えっ?・・何この臭い・・?」
なにか・・嗅いだことのない匂いがするのだ・・なんだろうか・・オヤジ臭のような何かの体臭のような・・
使用人「・・んっ?・・外?・・中?・・クンクン・・クンクン・・えっ?どこ?・・」
ふとベランダを見渡すと・・栽培しているトマトの上から・・垂れ下がる見知らぬ物体・・ひらひらと風にそよいでいるそれをよく見ると・・
使用人「・・マジ?・・ここで抜けたの・・器用な奴だなぁ・・」
下にはご丁寧にウンチまでww
どうやらこの・・嗅いだことのない香りは・・蛇のウンチだったのだ・・
体長140センチ・・こんな器用な芸当ができるのはアオダイショウしかいないだろう・・綺麗に抜けている・・見事な抜け殻だ・・
支配人「・・にゃんにゃんこいつ・・嗅いだことない匂いにゃ・・」
女将「・・それ・・捨てちゃうのぉ・・アタイに頂戴っ!・・食べてみたい・・」
使用人「・・ダメですよぉ・・こいつ・・こないだ見た奴かなぁ・・」
ちょうど2週間くらい前に・・縁の下へと入って行く蛇を見たばかり・・同じ個体かどうかは解らないが・・新たな住人を発見した・・もしかしたら先住民かもしれないが・・これだけ大きくて上にも登れるとなると間違いなくアオダイショウであろう・・
使用人「・・支配人・・気を付けて下さいね・・そんなに気性の荒い攻撃性は無いと思いますが・・捕まったら絞殺されかねませんので・・見つけてもちょっかい禁止ですよ・・」
支配人「・・ビっ・・ビビらすにゃや・・」
女将「・・フフフ・・床下探検は当分お預けね・・」