KOUSAKA KIKYOU

BLOG

再びまだまだです・・

使用人「・・うわっ・・もうこっちも・・こんなに・・」
この時期・・1日30分でもいいから草刈りをしないと・・庭があっという間に荒れ放題になる・・表をやっちゃぁ裏・・裏をやっちゃぁ表と・・少しづつでもいいからやっておかないと大変なことになる・・まるで草刈りの負債・・草刈り金融に追い立てられるように体へとのしかかってくるのだ・・これをため込み・・3日位草刈りに追われようもんなら・・足腰が悲鳴をあげ・・指先が痛みしゃがみたくなくなる・・そうならないように毎日の積み立てが必須なのだ・・が・・毎日続くと本当に鬱陶しくなる・・が・・毎日やらないともっと鬱陶しくなる・・草を食べるヤギでも飼えばいくらか違うかもしれない・・
女将「・・お~い!・・ヨシダぁ~・・店の電話が鳴ってるよぉ~!・・ちょっ・・ヨシダぁ~~~~・・」
草刈り中の店の電話には気づきづらい・・
女将「・・ちょっとヨイチ~~っ!・・ヨシダに電話だって・・呼んできなっ!・・」
支配人「・・はぁ?・・自分で行った方が早いにゃ・・ったく・・人使いが荒いにゃ・・」
女将「・・いいから速攻っ!・・早くいけぇ~~~~っ!・・」
先日・・こんな電話があった・・
使用人「はいはい・・お待たせしました・・桔梗ですぅ・・」
男「・・おたくは何?・・旅館?・・ホテルなの?・・なんなの?・・」
使用人「・・あのぅ・・失礼ですが・・どちら様でしょうか?・・」
応えない男・・しょうがなく・・
使用人「・・あのぅ・・ウチは民泊をうたってはおりますが・・営業許可は旅館業になりますが・・」
男「・・あ・そう・・で・・どこなの・・ここは・・分かりづれぇんだよ・・どの辺なんだよ・・」
この時点で私の中の警戒アラートがマックスに鳴り響く・・こちらに店を構えてから初めての失礼テレフォンである・・一度大きく深呼吸し・・頭の中をクールダウン・・対応に当たる・・
使用人「・・申し訳ございませんが・・どこのどちら様でしょうか?・・」
応えない・・このタイプは自分は名乗れないくせに人をこの上なく不愉快にさせる・・
男「・・だからよぉ・・そこはどの辺だって聞いてんだよ・・香坂ダムの上かっ?・・」
使用人「・・失礼ですが・・それが人様に物を尋ねる態度なのでしょうか?・・」
男「・・態度ぉ?・・そんなもんどうだっていいんだよ・・どこなんだって聞いてんだよ・・」
使用人「・・どうだってよろしいんでしたら・・ウチもこんな電話どうだっていいんですよ・・ブチっ」
切ってしまった・・悶々としながら草刈りに戻ろうとすると・・再び響く着信音・・
使用人「・・ちっ・・しつけぇな・・」

DSC_2314


受話器を取ると・・
女の子「・・あっ・・こんにちわ・・あのぅ・・ちょっとお聞きしたいんですけどぉ・・」
と・・今度は女子高生位の初々しい声・・えっ?・・まったく違う人に戸惑いながら応対する・・何でさっきのオヤジにこれが言えないで・・女子高生に言えるんだろう・・と・・感心しながら同時に勘ぐりだす・・かけてる間口は一緒なのかと・・オヤジで切られたから娘にかけさせてるのかぁ・・と・・するとどうやら全く別の電話でホッとする・・
女の子「あのぅ・・部活の合宿で泊まれる所を探してるんですが・・20人とかって泊まることは可能でしょうか?・・」
単潔でわかりやすく丁寧な日本語に・・モンモンとした心がみるみる晴れてゆく・・しかもまだ子供の声の幼さが残り愛くるしいのだ・・
使用人「・・申し訳ありません・・宿泊は6名までとなります・・」
女の子「・・やっぱりそうですよね・・お料理がとてもおいしそうだったので・・ダメもとで電話させてもらいました・・」
こんな事を健気に言われたらオヤジの涙腺は崩壊寸前だ・・応えてあげたい・・何としても合宿を成功させてあげたい・・という思いと・・20人という物理的に無理な数字が葛藤する・・が・・どう考えても20人は無理・・寝具が圧倒的に足りない・・泣く泣くお断りすると・・こう続けた・・
女の子「そうですか・・わかりました・・あのぅ他のお宿で・・20人くらいで泊まれる所ってご存知ないでしょうか?・・風越公園の近所で・・」
この風越公園の近所で・・という言葉に・・少しだけこの子たちの求めるプランが想像できた・・風越公園があるのは軽井沢・・ウチからそのエリアは山を越えなければ行けないが・・直線距離だとわりと近所なのだ・・だから検索で引っかかったのだろう・・だが・・近所だろうが軽井沢は軽井沢・・高校生達の予算にはキツイ宿泊代が待っていたのかもしれない・・このエリアにはワリとリーズナブルな宿もありそうなのだが・・夏の予約はお早めにが鉄則だ・・大した情報も教えてあげられず電話を切った・・自分のふがいなさにあきれた・・と・・同時にさっきのオヤジに爪の垢を煎じて飲ませたくなった・・
女将「・・ヨシダぁ~~そりゃぁまずいよぉ~~・・女子高生の爪の垢なら喜んで飲むオヤジだっているよぉ・・」
支配人「・・変態にゃめんにゃや・・」
使用人「・・たとえ・・です・・」

プロフィール写真

女将の「おきみ」と申します~2歳の秋田犬やらせてもらっとります~今後よろしゅうたのんます~
しつこくて意地悪な性格と使用人からは言われとります~
何が悪いん?

以前の投稿