ようやく５月のお客様も落ち着き・・ここからしばらくは畑の世話と宿の修復作業に取り組まなくてはならない・・今年こそは・・獣たちから農作物を守りたい・・昨年は枝豆やモロコシなど全て鹿さんにやられた・・そりゃそうだよと・・村の人には笑われた・・そう・・柵を立てなければタダの食堂状態なのだ・・
使用人「・・さぁ～今年はお客様に提供できるものを作るぞぉ～・・」
女将「・・ふんっ・・張り切るのは勝手だけど・・あまり手広くするんじゃぁないよ・・」
支配人「・・ホントにゃ・・すぐ自分のキャパ以上の事しようとすんの・・やめろにゃ・・こっちにしわ寄せがくるにゃ・・」
使用人「・・ぐっ・・わかってますよぉ～・・きびしいなぁ・・さぁ～何を植えようかなぁ～・・」
昨年の主な収穫は・・スイカ・・カボチャ・・唐辛子・・この三種は良く採れた・・あまり手間もかからない・・スイカは獣被害も多かったがそれ以上に実ってくれた・・しかもお客様へのお土産などに非常に重宝した・・カボチャも苗一本で２０個位採れる・・日持ちもするので大助かり・・冬になっても大活躍だ・・唐辛子も自分で乾燥させ粉まで引くと・・とてもフレッシュな一味ができる・・主な使い道は自家製柚子胡椒へとまわるが３～４本植えれば事足りる・・リベンジしたいのはやはりモロコシ・・これは夏にフレッシュなもぎたてをお客様に是非食べてもらいたい・・常備野菜達も馬鹿にならない・・とくに大葉（紫蘇）・・スーパーで買えば葉っぱ一枚１０円する・・これをいつでも好きなだけ採ってこれると非常に助かる・・あとは芋類・・ネギ・・といったところか・・生野菜系のキュウリやトマトはベランダを利用してチャレンジしたい・・とにかく陽当たりがいいからだ・・
女将「・・おいおい・・そんなにぶち込んで大丈夫かよっ！・・」
支配人「・・すぐ欲張るにゃ・・こりにゃい奴にゃ・・」
使用人「・・ぐっ・・がっ・・がんばります・・さっ・・さぁ～ではいきましょうっ！・・今回のアイスクリーム工房は基本に戻りましょう・・やはり基本の味を知らずしてアレンジはあり得ません・・ということで・・こないだのお客様からもご要望頂きましたコレっ・・ズドン！
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女将「・・んっ・・なにこれぇ～？」
支配人「・・プレーンにゃっ・・アレンジなしのプレーンにゃっ・・」
女将「・・アタイのイチおしじゃん❤・・」
使用人「・・ごもっともでございます・・マキシマム濃い玉の純粋なポテンシャルを知るには・・やはりプレーンでございます・・ごまかしは効かない・・材料は生クリーム・濃い玉・砂糖の三つのみです・・」
女将「・・素朴ね・・」
使用人「・・はい・・」
支配人「・・シンプルにゃ・・」
使用人「・・はい・・」
やはりフレーバーを入れると解かりずらくなる素材の味・・甘いフレーバーで誤魔化しているわけではないが・・このアイスクリームの軸としてプレーンをレギュラー化させておきたいと思う・・
使用人「・・お客様からのご要望もありましたしね・・一度凍らせてフレーバーを入れる手間を考えると作業工程的には楽で助かります＾＾」
女将「・・ゴチャゴチャ・・ゴタクはいいからさぁ～・・」
支配人「・・さっさとよこせにゃ～～～～～っ❤・・」
使用人「・・御意❤・・」
