支配人「・・ったく・・あいつら・・おせぇ~にゃぁ~・・まだかよ・・」
女将と散歩に出て4時間近くたつ・・滅多にない事に珍しく待ちわびる支配人・・今日は初めての試みである・・
使用人「・・ちょっとちょっとぉ・・グイグイしないでくださいよぉ~・・なんで下り坂だと引っ張りまくるんですかぁ~?・・わざとですよねぇ・・」
女将「・・ったく・・息が合わないねぇ~・・この男は・・」
使用人「・・なっ・・こっちのセリフですよぉ・・」
初めて香坂を歩いて下る・・佐久インターの近所まで行かなくてはならない・・車検に出した車を取りに行くのである・・家を出る前すごく悩んだ・・女将を連れて行くかどうか・・結局・・1人で歩いていても暇なので連れて行くことにした・・30分後・・猛烈に後悔しだすハメに・・とにかく長い下り坂・・女将にグイグイされながら歩く下りは足への負担が半端ないのである・・が・・退却はありえない・・進むしかないのである・・
使用人「・・ちょっとぉ・・仲良く行きましょうよぉ~・・なんでそう・・勝手に・・」
女将「・・・・・・・・」
最近の女将はスーパー反抗期である・・私の期待を裏切ってはドヤ顔・・裏切ってはドヤ顔である・・そんなデコボココンビも要約下り坂地獄から解放された・・安原だ・・ウチに来てくれた事がある方ならわかると思うが・・コンビニやスーパーが出てくる地区だ・・ここからは交通量の少ないルートを選びながら高速沿いをひたすら進む・・ちんたら歩いては来たがすでに2時間経過・・平地に出てからは足の疲労も大したことはない・・すると前から来た車・・目の前で止まり・・話しかけられる・・
女性「・・すいませ~ん・・秋田犬ですよね?・・わぁ~❤・・可愛いぃ~❤・・私の実家でも4頭飼ってるんですよぉ・・」
と・・道でも聞かれるのかと思いきや・・女将への停車・・しかも自分の家では・・ドーベルマン3頭飼っているとの事・・急にたった一頭の秋田犬に手を焼いていた自分を恥じる・・
使用人「ドーベルマン3頭!!!・・すごい・・」
ワンコ好きのネェさんに別れを告げ・・すぐにしまったぁ~~~~~!と後悔する・・名刺を渡しとけば・・宣伝のチャンスだった・・こういうところが私は下手糞だ・・
女将「・・押すなよ・・なんだってのさ・・」
使用人「・・どうして・・そう・・真ん中に寄りたがるんですかっ!・・」
いよいよ街中に入り交通量も増える・・しかし・・山を下りてからは楽勝だった・・難なく車を受け取り・・時計を見れば3時間ちょい経過・・女将連れでちんたら歩いて3時間なので・・普通に歩けば2時間ちょいといったところか・・軽トラの荷台で気持ちよさそうに風を切る女将を連れ買い物に立ち寄る・・荷台で待っているようジャーキーをあげ・・そそくさと買い物を済ませ戻ると・・駐車場で親子連れの方たちに囲まれルンルンの女将・・どう?・・アタイの人気?すごいでしょう~・・と言わんばかりの愛嬌である・・
使用人「あっ・・遊んでくれてありがとうございますぅ~・・」
女の子「・・めっちゃ・・可愛い~❤・・」
お母さん「・・すごくいい子ですね~❤・・えっ?・・おでん屋さんなんですかぁ?」
さっきまでの無愛想は何処へやら・・軽トラの看板をみて聞いてくれた・・とっさに先ほどの教訓がよみがえり・・名刺を渡した・・
女将「・・来てくれるといいね・・さっきのご家族さん・・」
使用人「いやぁ~秋田犬人気・・恐れ入りましたよ・・女将を連れまわしていたら・・それだけで宣伝効果あるかもですね^^」
支配人「・・おせぇ~~~~にゃ~~~~・・おまえらっ・・アイスクリーム工房どうするにゃっ!!!」
使用人「はっ・・そうでした・・って・・とってつけたようですが・・今回はこないだ来てくれた娘からリクエスト頂いていたこれっ!」
支配人「・・にゃっ!・・抹茶にゃっ!」
女将「・・うぇ~・・苦い奴じゃん・・青汁凍らしたのかと思ったわ・・」
使用人「・・いやぁ~仲良しで何よりでございます・・娘のダーリンが抹茶アイス好きと聞きまして・・しかし・・とうのわたくし・・自分では抹茶アイスを買った記憶がほぼなく・・作ってはみたものの・・はたしてこれが正解なのかと・・」
支配人「・・にゃんかシンプルにゃ・・」
使用人「・・はい・・」
女将「・・なんか・・さみしい・・わねぇ~」
使用人「・・はい・・そうなんですよ・・こういうものこそ誤魔化しは効かない商品ですね・・抹茶をもっと濃くしても良かったですね~・・」
支配人「・・というわけでラインナップですにゃ❤」
女将「・・あずき・・いちご・・ラムレーズン・・アップルシナモン・・そして~抹茶が仲間入りで~~~~す❤・・」
支配人「・・通販でも・・店頭でも・・アイスだけでもオッケーですにゃ❤・・よろしくにゃ~~~~~!」