使用人「えっ?・・なんでこんなところに・・ちょ・・ここにもぉ?・・も~ぅ・・あっちもかいっ!・・」
久し振りに早朝から差し込む朝日に心躍らせカーテンを開けると・・雪化粧した山々に乱反射する朝日と・・低空に役目を終えたばかりのお月様・・キッチリ図ったような半月を眺めながら氷点下を体感でさとり・・防寒着を着込み階下へ降りるとなぜか散らばる私のパンツや靴下・・廊下の奥・・トイレの前の方までTシャツや肌着が散乱している・・
使用人「・・ちょっと女将ぃ~・・何引っ張り出してきてるんですかぁ~・・ていうかよく届きましたねぇ~ww」
女将「・・だって・・フタが空いてるんだもん・・夜中ちょひまだし・・」
ドラム式ならフタが空いてれば引っ張り出すのは容易な事・・だが天面にフタのある洗濯機の中身を取り出せるとは・・いくらヒマとはいえ大した執念である・・
使用人「・・ヒマぁ?・・寝ましょうよ夜中は・・あ~これでまたひとつ・・寝る前の確認事項が増えましたね・・」
容易に想像できるほどブンブン振り回され・・生地の限界をこえ・・ゴムと本体が分離したパンツ達を片付ける私をあざ笑うかのように始まるふたりの追いかけっこ・・健康に感謝である・・
支配人「・・くるるぅぅ・・鯉研・・まだあるにゃ?・・くるるぅぅ・・」
女将「・・そろそろ・・まとめとみたっ!・・」
使用人「・・ビンゴです・・まだまだメニュー開発は続きますが・・ここいらで一旦一区切り・・総まとめをご報告致します」
支配人「・・くるるぅぅ・・鯉のことが・・とにかく好きににゃったにゃ・・」
女将「・・アタイも!・・養殖場に飛び込みたいわっ!・・もぉ~う・・踊り食いよ❤」
使用人「^^そう言ってくれると救われますね・・私も鯉も・・いつでも活けの鯉をすぐに仕入れに行ける便利さ・・徹底管理のもと大切に育てられた鯉達の優秀さ・・これはいつ全国区になってもおかしくないレベル・・鯉料理の発展へ少しでも貢献していければと思います・・何度も言うようですが・・重要なのはもう一度食べたいかという事・・郷土料理には「種明かしは一度きり」の食材と調理法が多くみられる気がします・・郷土人達しかわからない・・新鮮でおいしい食材が簡単に手に入る現代の流通社会・・たしかにあえて鯉など食べる必要性がないのかもしれません・・佐久に移住していなければ鯉との出会いも恐らく皆無・・簡単に海の魚が手に入るのなら鯉に手を伸ばす事すら皆無かもしれません・・しかしここは日本列島で一番海から遠い地・・先人達が大切に鯉の養殖に打ち込んだ結晶が今の佐久鯉のかたちにあらわれています・・いくら佐久は鯉の町・・地物食材とはいえ優秀でなければ使えません・・そこが一番の目からウロコでした・・ジビエに続きこの佐久鯉は間違いなくスタメン入り確定・・和食一辺倒にこだわらず様々な可能性を視野に入れ付き合っていきたいと思います・・」
支配人「・・くるるぅぅ・・鯉ムースぅ?にゃっ?・・」
女将「あ~これ・・ぺろぺろしたいわぁ~❤」
使用人「^^やはり何と言っても・・ほぼすべて食べれるというありがたさ・・こんなこと他の魚でやったことございません・・うろこ・皮・頭・内臓・背骨・骨髄まで・・この鯉ムースに鯉の全てが凝縮されています・・郷土人たちにはうま煮が一番人気というのもうなずけます・・全部食べれるのですから・・すぎょい魚です・・このムースからの恩恵メニューも探っていきますね^^」
支配人「・・くるるぅぅ・・そろそろオイラもコーニャーやりたいにゃっ!・・」
女将「・・アタ散歩もしばらくじゃないかい・・」
使用人「^^そうですね・・琥珀眼ネタもタマってますからね~斬りまくってくださいね・・アタ散歩も春には花見ラッシュ芽吹きラッシュが来ますから~頑張ってくださいね^^忙しくなりますよ~^^それでは皆さん長々と説明文にお付き合いいただきありがとうございました」
支配人「・・くるるぅぅ・・めずらしく普通のシメにゃ・・」
女将「オチが見つかんないと見た・・」
使用人「・・それ言わんといて・・」